ヤリスクロス、キックス、ヴェゼル 各々エースSUVの 「ここがすごい」!!


ヴェゼルのパッケージングの良さは3台中TOP!

 2013年にデビューした現行ヴェゼルは、既に熟成の域に入っている。ベースであるフィットが、今年2月に新型へモデルチェンジしており、ヴェゼルにも、2021年初には新型がデビューする、との情報があるが、現行モデルであっても、いまだにトップクラスの完成度をもつのがヴェゼルだ。

 その理由は「パッケージングの良さ」にある。ヴェゼルの後席シートを折りたたんだときの使い勝手の良さはバツグンだ。ホンダの得意とする、センタータンク方式による実用的なパッケージングと優れた居住性は、新しく登場した、他社のコンパクトSUVと比べてもTOPクラスに優れており、ヴェゼルの魅力のひとつだ。

 エンジンバリエーションは、1.5Lガソリン(129ps/15.6kgfm)、1.5Lハイブリッド(132ps/15.9+(電動機)29.5ps/16.3kgfm)、そして1.5L VTECターボ(172ps/22.4kgfm)の3種類が用意されている。1.5L VTECターボは最上級グレードのツーリング専用だが、このグレードが面白い。

 VGR(可変ステアリングギアレシオ)も標準装備されており、キビキビしたハンドリングと、低速での取り回しの良さが手に入る。VTECターボの迫力ある排気音もあり、こうしたサウンドも含めて走りを楽しめる一台だ。

 弱点は、やや古さを感じさせるインテリアだろう。ナビゲーションレイアウトやシフトノブ、メーターなど、最新のホンダ車と比べると古さは否めず、一刻も早いアップデートが期待される。

現行ヴェゼルのデザインは、今見ても新鮮味があるスタイリングをしている 次期型ヴェゼルもキープコンセプトながらも、チャレンジングなデザインに挑戦してみていただきたい
写真は上級グレードの特別仕様車でインパネは皮貼りとなる。ナビゲーションのサイズやレイアウトなど、ひと世代昔のクルマという印象を受けるヴェゼルのインテリア
新型フィットのインテリアは、シンプルなデザインだが、使い勝手が非常によく考えられている 水平に作られたダッシュボードは、前方視界が開けていることで運転が非常にやりやすい

結論

 最後に、3台のスペックと車両価格を並べてみた。条件の近いハイブリッド同士で比較すると、ヤリスクロス、ヴェゼル、キックスと、コストが20万円差ずつ開いている。

 この差分で、ナビゲーションやドライブレコーダーといった人気のオプション装備を選択する予算配分にすることも出来るとなると、ヤリスクロスに軍配があがる。

コスパで比較すると、ヤリスクロスに軍配があがる

 だが、デザインや運転の楽しさは、3台ともそれぞれ魅力を持ち合わせており、どれが抜きんでているとはいいがたい。動力性能に優れるキックスか、軽量ボディのヤリスクロスか、熟成のヴェゼルか、どれを選択しても十分楽しいカーライフは過ごせる。

 次にこのジャンルに大きな風が吹くのは、ホンダがコンパクトSUVジャンルの威信をかけて開発しているであろう、次期型ヴェゼルの登場のときだ。このとき、コンパクトSUVカテゴリの勢力図は、また変わることになるだろう。

【画像ギャラリー】人気のコンパクトSUV!! ヤリスクロス、キックス、ヴェゼルの内外装を写真でチェック!!