■サニーRZ-1&サニー306(1985~1990年)
6代目となるB12型サニーに1986年に追加された2ドアクーペが「RZ-1」。シャープなフォルムが印象的。ハッチバックの「306」はサニー初のDOHCエンジン搭載モデル。1.6LのCA16DEを搭載した。120ps/14.0lgmのスペックで、軽快な吹け上がりが気持ちよかった。
■スカイラインGTS-R(R31型・1987年)
7代目スカイラインの2ドアクーペGTSに、グループAレース参戦ベースモデルとして800台限定で1987年に発売されたGTS-R。固定タイプのフロントアンダースポイラー、大型リアスポが外観の特長。エンジンは20psパワーアップされた専用チューンのRB20 DET-Rを搭載。R32GT-R登場への足がかりとなった。
■180SX(1989~1998年)
1989年、S13型シルビアの姉妹車として登場。ノッチバッククーペのシルビアに対し、180SXはファストバックでフロントマスクはリトラクタブルヘッドライトで差別化を図った。1991年のマイチェンでCA18DETからSR20DETにエンジンを変更。シルビアがS14型にモデルチェンジされた以降も、1996年のビッグマイチェンを経て1998年12月まで生産を継続。
■セドリック/グロリア グランツーリスモ(Y33型・1995~1999年)
270psを発揮するVQ30DETTを搭載するグランツーリスモは、丸目4灯ヘッドライトと相まって、迫力のあるスポーツセダンの雰囲気を醸し出す。
■パルサーVZ-R(1997~1999年)
5代目となるN15型パルサーに1997年追加されたのがVZ-R。175psを発揮する可変バルタイ&リフト機構エンジン、1.6L NAのSR16VEを搭載。このエンジンは姉妹車のルキノにも搭載された。1998年には200psにパワーアップした「N1」仕様を限定販売した。
【番外コラム】日産スポーツといえばラリーベースマシンも忘れられない!
日産スポーツといえば、「ラリーベースマシン」も忘れてはならない。510ブルやマーチR、パルサーGTI-Rなどは「ベスト20」にも選出されていたが、やはりベースとなる市販車のポテンシャルが問われるラリーマシンは、専用パワートレーンやボディチューンが施され、また、市販車に近い姿でのラリーフィールドでの活躍が、そのクルマのスポーツイメージを高めるのだ。
●ブルーバード(510型・1967~1972年)…1967年デビューの510ブル。SSSはスーパースポーツセダンの意味。1970年のサファリラリー優勝でラリーの日産のイメージを決定づけた。
●バイオレット(710型・1973~1977年)…710型の形式が示すように、ブルーバードの派生車。SSSが設定され内外ラリーで活躍したのはまさにブルの系譜なのだ。
●バイオレット(A10型・1977~1981年)…A10型の形式名となった2代目もサファリラリーなど国際ラリーで活躍した。
●マーチR(1989~1991年)…990ccターボ&スーパーチャージャーは110ps/13.3kgmを発揮。とにかくジャジャ馬だったが、ラリーベースとして活躍したモデル。
●パルサーGTI-R(1990~1995年)…WRCグループAを目指して開発。230psの2Lターボ搭載の4WD。
●ブルーバードSSS-R(U12型・1987~1991年)…U12型ブルーバードの国内ラリー参戦ベースマシン。エンジンはコスワース製鍛造ピストン、ステンエキマニ、専用タービンなど採用。
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