ヤリスクロスかライズかキックスか? 超激戦区コンパクトSUV 主役たちの長所と短所

トヨタヤリスクロス/世界で最も安全なコンパクトSUV

ボディサイズは全長4180×全幅1765×全高1590mm。価格はガソリン車がX ”Bパッケージ”2WDの179万8000~244万1000円。ハイブリッドがハイブリッドXの228万4000~281万5000円
ボディサイズは全長4180×全幅1765×全高1590mm。価格はガソリン車がX ”Bパッケージ”2WDの179万8000~244万1000円。ハイブリッドがハイブリッドXの228万4000~281万5000円
ヤリスクロスのコクピット。安全装備は世界基準で国沢氏は高く評価している
ヤリスクロスのコクピット。安全装備は世界基準で国沢氏は高く評価している

 同じトヨタのバッジを付けていながら全く違う持ち味なのがヤリスクロスだ。このクルマ、ヨーロッパで手強いライバルと戦うべく開発された。

 すべてにおいて先進国基準となってます。衝突安全性ひとつ取っても万全! 正面は当然ながら、ロールオーバー(横転)や追突された時の安全対応までキッチリやっている。自信を持って推奨します。

 自動ブレーキだって世界トップ水準。追突事故防止性能は当然。歩行者を検知する性能だって高く(右折時に横断歩道を渡っている歩行者まで検知)、様々なデータから推測すると事故の90%以上を事前に防止できるレベルに届いている。

 コンパクトクラスということで比較すると、おそらく世界で最も安全なクルマといってよかろう。

 また、ハイブリッドを選ぶと25km/L以上というとんでもない実用燃費(編集部註:WLTCモード燃費は30.2km/L、ハイブリッドG、2WD)に驚かされる。

 標準の3気筒1.5Lエンジンだって15km/L程度走ってくれる(編集部註:WLTCモード燃費は20.2km/L、X、2WD)。

 数少ない弱点が決して広いといえないキャビンスペースです。なかでもリアシートはボディがひと回り小さいライズと比べても負けている。購入時はぜひ実車でチェックしてほしい。

ヤリスのシートの厚みを増して座り心地を向上させたというリアシート。国沢氏の評価では居住性ではライズに負けているという
ヤリスのシートの厚みを増して座り心地を向上させたというリアシート。国沢氏の評価では居住性ではライズに負けているという

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日産キックスe-POWER/走りとリアシートの居住性が高評価

ボディサイズは全長4290×全幅1760×全高1610mm。価格はXの275万9900円、X 2トーンインテリアエディションが286万9900円
ボディサイズは全長4290×全幅1760×全高1610mm。価格はXの275万9900円、X 2トーンインテリアエディションが286万9900円
リアシートの居住性ではヤリスクロスよりも優位と国沢氏は高評価
リアシートの居住性ではヤリスクロスよりも優位と国沢氏は高評価

 キックスはバランスのよさを特徴とする。ボディサイズがヤリスクロスより長いこともあり、リアシートの居住性で優位。身長183cmの私だってキックスならリアシートに長い時間座っての移動も苦にならない。

 搭載されているパワーユニットも日産自慢のe-POWER(日産式ハイブリッド)のため、けっこう燃費よい(編集部註:WLTCモード燃費は21.6km/L)。

 ヤリスクロスの数字にこそ届かないが、ヴェゼルとなら好勝負。しかもe-POWERのドライバビリティで高い評価を得ている。

 ライバルより圧倒的に大きいバッテリーを搭載しているため、街中でアクセル踏んだ時の加速感は、ヤリスクロスを100とすればヴェゼル60。キックス120といったイメージ。乗れば誰でもハッキリわかるレベル。

 キックスの弱点はe-POWER仕様&なんでも付いているフル装備グレードしかないため、割高に感じること。

 装備を考えればヴェゼルと同等&ヤリスクロスより10万円くらい高いだけなのだけれど、コンパクトSUVで275万9900円となれば少し腰が引ける(乗り出しだと300万円超)。それでも月販3000台を超え、納期3ヵ月という人気。

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