レヴォーグ、ヤリス…新車豊作年!! 2020年「時代を変えた」変革車 5選

時代を変えた日本車2/トヨタRAV4 PHV

2.5L、直4エンジンにモーターを組み合わせ、後輪を独立したモーターで駆動する。フロントモーターはRAV4ハイブリッドの120ps/20.6kgmから182ps/27.5kgmへとパワーアップ。後輪モーターは54sp/12.3kgmで変更はなし。システム最高出力は306ps
2.5L、直4エンジンにモーターを組み合わせ、後輪を独立したモーターで駆動する。フロントモーターはRAV4ハイブリッドの120ps/20.6kgmから182ps/27.5kgmへとパワーアップ。後輪モーターは54sp/12.3kgmで変更はなし。システム最高出力は306ps

 RAV4 PHVは大容量バッテリーで高出力化されたモーターを駆動することでRAV4ハイブリッドを84ps上回るシステム出力306psを発揮しながらEV航続距離95km(WLTCモード相当)を実現。

 ハイブリッドカー状態での良好な燃費はほぼそのままに、普段使いは電気自動車として使える利便性、アクセルを深く踏めば文字通りスポーツカーのような速さが体感できる、という付加価値も持つという万能さが画期的だ。

 それでいて価格は469万円からと、絶対的な価格、4WDの2Lガソリンと2.5Lハイブリッドに対する内容を加味した価格差ともに非常にリーズナブルな点も素晴らしい。

 そういったクルマだから売れるのは当然なのに、供給が少なく現在受注停止となっている点だけがちょっと残念だ。

時代を変えた日本車3/トヨタMIRAI

2020年12月9日に発売した新型MIRAIは、航続距離が850kmに向上、FFからFRへと進化を遂げた。システム最高出力は182ps/30.6kgm
2020年12月9日に発売した新型MIRAIは、航続距離が850kmに向上、FFからFRへと進化を遂げた。システム最高出力は182ps/30.6kgm
後席の足もと中央には、従来のFR車のようなセンタートンネルの膨らみがあるが、この内部には水素タンクがレイアウトされている
後席の足もと中央には、従来のFR車のようなセンタートンネルの膨らみがあるが、この内部には水素タンクがレイアウトされている

 2014年に登場した先代MIRAIはいろいろな面で市販化へのハードルが高い燃料電池車を700万円台前半(国からの補助金も約200万円あったので、実質的にはクラウン級の500万円台前半)で市販したことも凄かった。

 そして、トラブルなどクルマ自体の問題が特には起きていないということにも驚かされる、まさにトヨタの技術力の高さを象徴する存在だった。

 2020年12月9日、そのMIRAIが2代目にフルモデルチェンジした。新型MIRAIは「燃料電池車ということは関係なく、『このクルマが欲しいから』という気持ちで選んでもらえるクルマ」というコンセプトで開発された。

 プラットホームはレクサスLSなどに使われる後輪駆動のTNGA-Lを使い、車格を向上しただけでなく、エクステリアも4ドアクーペ的と、現代のセダンには特に欲しいエモーショナルな魅力を持つモデルとなった。

 燃料電池自体も小型化、パワーアップに加え、後輪の前後に1本ずつ、計3本をレイアウトし、後席やラゲッジルームへの干渉を大幅に低減しながらも、水素搭載量を4.6kgから5.6kgへと約20%も増やした。

 また、水素タンクも含めた FC システムの適切な配置により、前後 50:50 の理想的な重量配分になったという。

 さらには、ユニット損失を低減し、FCスタックの性能向上および、触媒リフレッシュ制御の導入などによって、発電効率も向上。従来比で+30%にもなる850km(Gグレード)の航続距離を実現している。

 それでいて価格は710万円から(国の補助金も117万3000円あるので実質的には600万円以下!)と、車格の向上なども考えれば大幅値下げの激安価格である。

 新型MIRAIも先代モデル同様クルマ自体に問題はなくても、水素の供給というインフラなどに課題はあるにせよ、水素社会を展開していく牽引車として頑張ってほしい!

先代ではトランクルームを圧迫していた水素タンクは、フロアトンネルに1本、後輪の前後に1本ずつ、計3本をレイアウトし、後席やラゲッジルームへの干渉を大幅に低減しながらも、4.6kgから5.6kgへと水素搭載量を約20%も増やした
先代ではトランクルームを圧迫していた水素タンクは、フロアトンネルに1本、後輪の前後に1本ずつ、計3本をレイアウトし、後席やラゲッジルームへの干渉を大幅に低減しながらも、4.6kgから5.6kgへと水素搭載量を約20%も増やした

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