■旧車大好きの方お待たせしました 番外編・片岡英明の夢とロマンがある中古車
●直6の冴えた走り 日産 R34GT-R
直列6気筒DOHCターボを積むスカイラインGT-Rの集大成モデルだ。
メカニズムは4WDシステムを含め、変わっていない。だが、最終進化系のBNR34GT-Rは走りの楽しさが際立つ。20世紀最強のロードゴーイングカーで、末長く乗り続けられるはずだ。
改良型のRB26DETT型直列6気筒DOHCツインターボはゲトラグ社製の6速MTを得て、操る楽しさが倍増した。アドバンスドエアロなど、空力パーツも本物志向である。
●ロータリーの最高傑作 マツダ RX-7
マツダのロータリーエンジンの優秀性を世界中に知らしめた功労者がRX-7。歴代のRX-7はいずれも強烈な印象を残した。
なかでも完成度が高く、今乗って楽しく、走りの実力が高いのは最終モデルとなったFD3Sである。13B型ロータリーターボはパワフルだし、ハンドリングも軽快だ。意のままの気持ちいい走りを満喫できる。
ABSが標準だから若い人も安心して走りを楽しめるだろう。独特のロータリーサウンドも魅力だ。
●痛快無比とはこのクルマ ホンダ S2000(前期型)
ホンダの創設50周年を記念して1999年春に発売されたのがホンダS2000。
ホンダにとって久しぶりのFRスポーツで、前後重量配分は50:50の理想的なバランスだった。2LのF20C型DOHC・VTECは9000回転まで軽やかに回り、刺激的な走りを楽しめる。
2.2Lエンジンを積む後期モデルもいいが、痛快無比なのは高回転のキレが鋭い前期モデルだ。
●軽量でキビキビとした走り スバル 初代インプレッサWRX STI
剛性やハンドリングの洗練度は2代目以降のWRX STIのほうが上だ。が、初代モデルは軽量設計で、4WDであることを意識させないヒラリとした身のこなしが魅力である。
タイヤをうまく使いきれる軽快なハンドリングは、今乗ると新鮮だ。EJ20型水平対向4気筒DOHCターボも粗削りだが、刺激的なパワーフィールで奏でるサウンドもマニア好みの感動モノ。
●ザ・コレクターズアイテム タイプ964 ポルシェ911
最新のボルシェは素晴らしいが、コレクターズアイテムとして魅力的なのは1989年に登場した4代目の「タイプ964」と呼ばれる911だ。
今となってはコンパクトだから車庫に収まりやすいし、デザインも911らしいクラシックな味わいがある。これはハンドリングなどの走りも同様だ。リアに積む空冷の水平対向6気筒エンジンは少し気難しいが、調教しがいがある。
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どのクルマも夢とロマンにあふれていた。今後、電動化シフトが急激に進んでいく自動車業界であるが、これからも自動車メーカーには夢とロマンがあるクルマを作り続けてほしい!
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