■うめさん直伝! 車中泊でチェックしたいポイントと快眠十ヵ条
「車中泊を楽しむうえでのポイントとして、まず場所選びは大切ですよね」とうめのさん。彼女のようなベテランになれば、「自分だけの車中泊ポイント」もたくさんあるという。
「でも、車中泊ビギナーの方は、まずオートキャンプ場やRVパーク(日本RV協会認定の車中泊専用駐車場)がお薦めです」
設備がとても充実していて、お風呂やシャワーも併設されている(もしくは近隣にある)ところも多い。
現在、車中泊専用の駐車場は増加中で、有料ではあるが、ゴミの回収までしてくれる施設もある。計画時にぜひとも調べてみてほしい。何よりも安心感が絶大なのだ。
さらに、寝心地アップのポイントは多々ある。
愛車のシートアレンジを確認して、シート就寝がいいか、ラゲッジ就寝がいいか? をチェック。足を伸ばして水平に寝られるか? 天井の圧迫感はあるか? など、クルマごとに違うのはもちろん、車内の寝る位置によっても、寝心地は大きく異なる。
ぜひとも愛車のベストな寝床を見つけてほしい。そのほか、おもな快眠ポイントは「車中泊快眠十ヵ条」を参照のこと。
また、車中泊を楽しむうえで、ぜひとも覚えておきたいマナーも多い。
私有地で許可なく車中泊したり、道の駅や高速道路のSA・PAで、テントやタープ、机やイスを広げて、キャンプ行為を行うのは絶対にNGだ。
さて、三浦半島の車中泊&クルマ旅も無事終了。うめのさん、楽しんでくれたかな?
「まぐろもシラスも食べられて、景色も最高! 三浦半島を満喫しました。朝、荷物を片付けるのも、車中泊なら簡単。すぐに次の目的地に行けますね」
ということで、次ページからは、うめのさんと一緒に人気SUVモデルをチェックしていこう。
●今回使用した「車中泊三種の神器」+α
まずは「車中泊三種の神器」の筆頭といえるエアマット。今回使用したオンリースタイル製は厚さ10cmもあり、寝床の凸凹を吸収してくれる。寝袋も当然、「三種の神器」のひとつ。そしてカーテンとして使用できる大きめのバスタオルとラグ。外からの視線を防ぐ、こういった目隠しも、三種の神器として重要なアイテムだ。また、今回は電源を備えたサイトだったが、何もない車中泊スポットの場合、ポータブル電源も準備しておくと便利。キャンプシーンなどでも使えるので、持っておいたほうがいい。
■人気SUVが勢揃い! 各モデルのプロフィールと「車中泊できるSUVのポイント」
「どれもカッコイイですね!」と、撮影用に集めたSUVを見て、目を輝かせるうめのさん。今の車中泊人気を広げてくれるモデルばかりだが、その個性は各車それぞれ。
ボデイサイズも3列シートのマツダ CX-8から、軽自動車のスズキ ハスラーまであり、パワーユニットもe-POWERやハイブリッドなど多種多彩。
「これだけあると、寝心地も結構違いそうですね。いつも寝ているキャンピングカーを基準にして、チェックします」とうめのさん。
ちなみに、人ひとりが快適に寝るために必要なベッドスペースの基準は、長さが身長+15~20cm、幅が55cm以上。これは、足を伸ばして水平に寝られること、そしてそのスペース内で寝返りができるか? といったことがベースとなっている。
今回の寝床スペースの最初の難関は、この「足を伸ばして水平に寝られるか」だろう。
前席を最大にリクライニングしても、前席のシートが水平にならないモデルが多い最近のSUVモデル。おのずとラゲッジ就寝がメインとなるはず。
そこでポイントとなるのは、ラゲッジの奥行きだ。通常、後席の背もたれを前に倒しただけでは、160cm前後の奥行きとなるモデルが多く、対角線上に寝ても窮屈に感じる。
しかし、前席を最大まで前にスライドして、背もたれを前に傾ければ、奥行きは20cm前後広くなる。
そのスライドした約20cmのスペースを荷物で埋めれば、ラゲッジが足を伸ばして水平に寝られる快適な寝床となる。
とはいえ、この方程式はハスラーなどの軽SUVには、当てはまらないことが多い。どんなにラゲッジを広くしても、奥行きが圧倒的に足りないからだ。
しかし、スペース効率が徹底的に考えられた、現在の軽SUVや軽ハイトワゴンでは、多彩なシートアレンジが採用されている。そのため、シートとラゲッジを一体化して、就寝スペースとして使用できることが多い。
今回、自宅にある所持品やアウトドアアイテムを応用して、寝床の凹凸や足元のスペースを解消してみた。
少しでも快適な寝床にするために、ぜひとも車中泊インプレッションを参考にしてほしい!
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