実用車ながらカジュアルさ盛り込むルノー・カングー
見た目から想像できない積載能力を持つカングー。欧州で定番商用車として活躍する実力は半端ない。特に初代は5ナンバーサイズで、小さいけど凄いヤツだった。
現行型は、サイズこそ大きくなったが、日本でも取り回しに困らないサイズを維持。しかも大きくなったぶん、さらに驚くほど荷物が載る。
最近では日本のニーズに応えて、1.2Lターボ+DCTの組み合わせも投入。これもまた評判が良く、なんと本場欧州でも好評。ほぼ皆無であったAT需要の掘り起こしにも成功している。
ただ、魅力は実用性だけでなく、自宅に停めておくだけで、ユーザーがお洒落にみられてしまうという独自のフレンチな世界観だ。
そのファニーなスタイルとポップなカラーは、日本人がイメージするフランスに見事に重なる。もちろん、女性受けも抜群。
さらにMTも選べるので、エンスーなユーザーのファミリーカーとしてもおススメ。もちろん、速さや機敏さはないが、運転する楽しさは期待を大きく超えるだろう
元祖クロカンの可愛い末っ子、ジープ・レネゲート
クロカンの元祖といえるジープも、今やSUVブランドとして発展。どんどん小さなモデルも送り出すようになった。
ただ、依然として、キャラはクールなものが基本であった。そこを打ち破ったのが、ヤンチャ坊主と呼びたくなる「ジープ・レネゲート」だ。
ジープらしいキャラクターはしっかり受け継ぎながら、そのスタイルは見事、愛すべき弟的存在に。スクエアなシルエットのおかげで、車内も実用的な広さを備える。
また、500Xという同じクロスオーバーながら、全く異なるキャラの姉妹車を持つ点も面白い。
どちらもFFと4WDが用意されるが、レネゲートはジープ生まれらしく、4WD機構に4WDロックや路面モード選択ができるのもポイント。そんな“なんちゃってじゃないぞ”というジープの末っ子的な意気込みもまた可愛いではないか。
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このように“スクワークル”な車は、単に身近な小さな車ではなく、どれも実用車として求められる機能性にはしっかりとした信念を持つ。
それと同時にみんなをホッとさせる可愛さも備えるのだ。スクワークルな車は、クルマ界の“バラドル”なのかもしれない。
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