こんな時代だからこそせめてクルマだけでも主張したい! “漢”なクルマ2021

■漢のキーワードその2「孤独」

●孤独になれる仕組みを自ら積極的に構築せよ

 休み時間のトイレにすら連れ立って行くのが女子小学生の特徴だが、それと似たようなことを、大の男が恥ずかしげもなく行っている光景を時おり目にする。おいおい、無駄に群れてどうしようというのだ? そんなことで、男として何かを成し遂げられるとでも思っているのか?

 有名な人気マンガのように「最高の仲間」を大切にするのはご立派だが、それと同時に男は「しょせんは一人で生まれ、一人で死んでいくのだ」という“孤独の覚悟”も持たねばならない。男は本来、いつだって一匹の狼&ひと筋の流れ星。せいぜい愛する女が一人と、親友と呼べる男が一人でもいれば御の字なのだ。

 しかし、どうしても群れてしまう習性も持ち合わせているのが人間という社会的な動物。それゆえ、ここはひとつ自ら積極的に、自動的に孤独になるシステムを構築するのが、男を磨くうえでは効果的なやり方となる。そのためには、下記の2モデルが最適な選択肢となるだろう。

●マツダ ロードスター

 多人数が乗れるSUVに「仲間」とやらを乗せ、キャンプ場という「作られた荒れ地」を目指す。そんなことを真の男はやってはならぬ。真の男道を歩まんとする者は2座式オープンスポーツに乗り、沈む夕日を追いかけてどこまでも走っていくべきだ。

 それでも時おり孤独に苛まれる瞬間はある。そんな時は、愛する女を横に乗せて旅に出よう。ロードスターは、一泊旅行するぐらいの荷物なら普通に収容可能だ。

1989年に登場し、世界を震撼させた初代から数えて4代目のモデルとして2015年に登場。3代目でやや肥大化したボディをスリムダウンし、ほぼ初代同様のサイズ&重量へと原点回帰した。260万1500~333万4100円というまずまず手頃なプライスも、このクルマの魅力だ
1989年に登場し、世界を震撼させた初代から数えて4代目のモデルとして2015年に登場。3代目でやや肥大化したボディをスリムダウンし、ほぼ初代同様のサイズ&重量へと原点回帰した。260万1500~333万4100円というまずまず手頃なプライスも、このクルマの魅力だ

●トヨタ GRヤリス

「痛快な走りを追求する」という面においては素晴らしいクルマだ。しかし……モテない! これに乗った男は「うわ、ガチすぎ」と異性から敬遠され、必然的に孤独になれる。それでいい、それでいいのだ(涙)!

272psの1.6L、直3ターボ+6MTのほか、120psの直3NA+CVTという2種のパワートレーンを用意。男は当然、272ps+6MTだ!
272psの1.6L、直3ターボ+6MTのほか、120psの直3NA+CVTという2種のパワートレーンを用意。男は当然、272ps+6MTだ!

■漢のキーワードその3「動」

●家から出て“獲物”を獲りに行こうぜ!

 今の時代は自宅から一歩も出ずとも、クリックひとつでなんでも手に入れることができる。しかしそれでも、男の本質は「外へ出て、獲物を獲る」という部分にこそある。

 現代を生きる自分にとっての“獲物”とは何かを考えながら野を駆け、人間や自然と生で対峙することの大切さを、便利な世の中となった今も、男は忘れてはならないのだ。

 そしてぬくぬくとした家を出て、何が起こるかわからない現実という名の荒野を行くには、この3車種などが最適な相棒となるだろう、マジで。

●トヨタ ハイラックス

 その昔、アメリカ西部のカウボーイは馬に乗っていたが、現代のカウボーイはたぶんピックアップに乗っている(※アメリカの再放送TVドラマによれば)。

 そして日本で買える国産メーカー勢唯一のピックアップであるコイツに乗れば、すべての場所が「己の力で開拓すべき未開の地」に見えてくるはず。さあ、昨年8月のマイチェンでよりマッチョなイメージになったハイラックスで、とりあえず外に出ようぜ!

2017年9月に、13年ぶりに日本国内でも販売されることになったトヨタのピックアップトラック。ハイラックスとしては8代目にあたる。パワーユニットは2.4L、直4ディーゼルターボ「2GD-FTV」のみ。価格は347万1000円~
2017年9月に、13年ぶりに日本国内でも販売されることになったトヨタのピックアップトラック。ハイラックスとしては8代目にあたる。パワーユニットは2.4L、直4ディーゼルターボ「2GD-FTV」のみ。価格は347万1000円~

●ダイハツ ハイゼットトラック

「どこへでも行ける」というヘビーデューティ性を突き詰めると、道具は“シンプル”に行き着く。そしてシンプルな道具といえば、やはりコレが究極だろう。軽トラには複雑な装備など何もない。だが、ある意味「すべてがある」のだ。

2014年9月、15年8カ月ぶりにフルモデルチェンジされた10代目。軽トラとしての基本性能が向上し、シャレたボディ色も採用
2014年9月、15年8カ月ぶりにフルモデルチェンジされた10代目。軽トラとしての基本性能が向上し、シャレたボディ色も採用

●スズキ ジムニー

 アメリカなどにある広大な荒野を突き進むには、ある程度大柄で頑丈なボディが必要となる。だが我が国の荒野を突き進むには、このくらいのサイズで充分というか、むしろこのサイズが最適かも。

 ご承知のとおり日本を代表する「はたらく車」であり、どこへでも入って行けて、しかも現行型は比較的快適でもある。新車の納期が長いのが玉にキズだが、待てない場合は中古車を買えばいいのだ!

2018年登場の4代目ジムニー。実用性を追求した結果の真四角なボディは、妙におしゃれ。価格は148万5000円~
2018年登場の4代目ジムニー。実用性を追求した結果の真四角なボディは、妙におしゃれ。価格は148万5000円~

次ページは : ■漢のキーワードその4「進取」

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…