ロック板のないコインパーキング なぜ急増? 不正駐車「少ない」訳とさらなる普及への期待感


 筆者の自宅からクルマで5分ほどのところに小田急電鉄の代々木上原駅があり、コインパーキングにはよくお世話になっている。そして最近、このあたりでロック板のないコインパーキングが増えていることに気がついた。体感では、およそ半数以上がロック板のないタイプだ。

 「ロック板のないコインパーキングって、乗り逃げされたりしないの?」などと、ココロの汚れた私はすぐに心配になってしまうが、不正利用が多ければロック板のないコインパーキングがこんなに増えたりしないはず。そこで、その仕組みと不正利用率について調べてみた。

文/柳川洋
写真/柳川洋、フォッケウルフ

【画像ギャラリー】ロック板のないコインパーキングが増えた理由とは?


■ロック板のない駐車場の仕組み

代々木上原駅すぐ近くに最近できたロック板のない駐車場の看板、筆者が見たときは満車だった

 まずはロックレスのコインパーキングシステムの仕組みについて紹介しよう。

 施設内には、各駐車スペースに1基ずつナンバー認識カメラが付いたポールがあり、それらに加えて防犯カメラも設置されている。

 まず、地面に埋設された車両センサーが入庫を感知すると、課金が始まる。ポールには人感センサーもついており、クルマの持ち主が戻ってきた時には支払いを促す音声が流れる。出庫時には、通常のコインパーキング同様、精算機で料金を支払う仕組みだ。

ナンバープレートを認識するカメラと人感センサー、スピーカーが内蔵されたポール、課金中の文字が光る

 そして、不正使用が感知されると、ナンバー認識ポールの課金中ランプが高速点滅し、フラッシュライトが複数回発光されるようになっている。不正出庫したクルマが再び駐車場を利用した際には、クルマに張り紙が張られ、コールセンターに連絡するように促される。

 それでも連絡がない場合は、所有者情報が調べられ、クルマの持ち主に請求書が送られるという。

■実はロック板がないほうが不正使用率が低い!?

ロック板のないコインパーキングはこんなにすっきり。敷地の傾斜などによっては駐車のしやすさも向上するだろう

 実際にロック板のないコインパーキングを管理運営している株式会社ユアー・パーキング(渋谷区)に話を伺ったところ、驚愕の事実が判明した。なんとロック板のないコインパーキングの不正使用率は、ロック板ありのパーキングと変わらない、もしくはロック板のない方が不正使用率は低いかもしれないというのだ。

 まず前提として、「そもそもロック板があろうとなかろうと、コインパーキングの不正使用率は著しく低い」という。そして“ワルい”人というのは、そもそもコインパーキングに止めずに路上駐車をする。

 わざわざコインパーキングに駐車する人は料金を払う意思があり、したがって不正をすることはほとんどない。だから、ユアー・パーキングではロック板のないロックレス駐車場を積極的に展開しているとのこと。

 たしかに考えてみれば、料金を支払う意思がある人相手に商売しているのであれば、わざわざロック板を設置する必要はない。導入にあたり、発想の転換がそこにあったというわけだ。

 真っ当に利用しようとするユーザーがロック板レスのパーキングで気を付けたいのは、他人の駐車料金を間違って払ってしまい、自車のぶんを払わずにそのまま出庫してしまうこと。ロック板があれば気づくことも、ロック板レスだと気が付かずに不正出庫になってしまう。必ず領収書をもらって出入庫時刻と車室番号を確認するなどして、トラブルを防ぎたい。

 万が一間違って払ってしまった場合には、その場で精算をやり直すことができるパーキングもあるので、まずは案内板や領収書に記載されている電話番号に連絡してみよう。

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