ランクルを愛するオーナーのために…
走行性能や燃費性能、ロードノイズなどの性能は、やはり最新型のクルマであるほど高い。
だが、長い時間をともに過ごした愛車は、オーナーにとっては、最新型よりも最高の一台であったりもする。シートが擦り切れてしまったり、ステアリングがテカテカになってしまっていても、長年の運転で体に染み込んだ特徴は落ち着くものだ。また、家族や友人たちとの思い出がつまっているものでもある。
そんな愛着あるクルマに長く乗り続けたい、というオーナーの要望に応えたのが、「GRヘリテージパーツプロジェクト」だ。
なかでもリクエストが多かった2000GT用パーツ復刻を発表したのが昨年2020年7月のこと。なお、A70/A80スープラのパーツ復刻は、2019年5月のGRスープラ記者発表会にて発表済であり、現時点(2021年7月31日)、12品目が発表されている。それに続くのが、今回発表となった40型ランドクルーザー用のパーツ復刻だ。
ランクルといえば、先日、新型となる300型のランクルが公開されたが、そう易々と新型を手にできるわけでもなく、また、丈夫なランクルだけに、思い出の詰まった愛車に長く乗り続けたい、というオーナーも多いようだ。そうしたオーナーにとって今回のプロジェクトは、実に嬉しい発表となったはずだ。
復刻リクエストも受け付けている!!
TGRでは現在、オンラインにて必要な部品の復刻リクエストを受け付けている。もちろん、すべての部品を復刻できるわけではなく、需要の高いパーツから復刻されることにはなるが、オーナーの声が次の復刻パーツを生み出す原動力になるというのは心強い。オンラインサイト経由で、車両スペックとあわせて、必要な部品とその状況を送ることで、願いが届く可能性はあるということだ。
限られた車種、限られたパーツにはなるが、いつまでも補修パーツが作り続けられるというのは、クルマ好きにとっては嬉しいことだ。
「廃版になってしまった部品の復刻への道のりは、容易ではありませんが、お客様の想い、サプライヤー様のご尽力によって、皆様にお届けできるよう取り組みを進めています。今後も皆様の笑顔の為に、サプライヤー様と協力してより多くの部品の復刻をめざして努力してまいります。(TGR)」
こうなると、期待してしまうのが、古き設計を元に、現代の技術水準で作り上げたクルマの登場だ。TGRならばやってしまうような気もする。クルマファンとしては、他のメーカーでも、こうした動きが出ていくることを期待している。
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