アメリカでは近年、1980~1990年代を中心とした「ちょい古」な日本車が大人気である。映画『ワイルド・スピード』シリーズの初期(1~4作目)の作品にたくさんの日本車が出てきたことや、『頭文字D』などのアニメやクルマゲーム(グランツーリスモ、セガラリー、首都高バトルなど)の影響も大きいだろう。
2021年10月30日、筆者は日本からカリフォルニア・アナハイムにあるエンジェルスタジアムで開催される第16回JCCS(日本旧車集会)に取材に訪れたのだが、500台を超える展示車両、1万人超のギャラリーが集結しているのに改めて驚かされた。
今年はこれまでのロングビーチからロサンゼルス・エンジェルスのホームグラウンドであるエンジェルスタジアムに会場を移して史上最大規模で開催された。とにかく凄い人で、入場には何重もの長い列ができていた。
なぜこれほどまでに、ちょい古な日本車の旧車が人気なのか? 現地での取材を通して、どの人気の理由に迫ってみたい。
文/加藤久美子(Kumiko Kato)
写真/加藤ヒロト(Hiroto Kato)
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