■第2位 「酷道」を往く
国道には通行をためらううほど強烈に険しい「酷道」が多数あり、それらの走破に喜びを感じる酷道マニアも存在する。
酷道には数百kmに及ぶルートも少なくなく、全線走破は文字どおりのロングドライブになる。
代表的なルートは、四国山地のヨサク(国道439号線)、紀伊山地のシニゴー(国道425号線)、長野県・岐阜県・福井県にまたがる国道418号線などなど。
断崖絶壁スレスレの、ガードレールもロクにない酷道を走り切れば、走り切った感は強烈だ。
部分的に廃道になっている区間もあるので、廃墟マニア気分も楽しめる。男のロマンだぜ!
一応国道なので、大部分は舗装されているが、非常に狭隘な区間があるので、クルマのサイズは小さいほうがいい。
悪天候時や、倒木や落石がある場合は、危険なので潔く引き返そう。短距離だけ味わいたい場合は、険しい県道「険道」がオススメだ。
■第3位 ハイウェイ弾丸ツアー
単純明快、高速道路をひたすら走り、なるべく短時間で遠くまで行く旅である。
複数人が交代で運転し、休憩を最小限に抑えれば、記録に挑戦するアスリート気分も味わえる。
筆者は、種子島でのロケット打ち上げ見学を目的に、東京─鹿児島間(そこからフェリー)を4回走破している。片道約1400km。
東京からだとクルマで行ける最長距離に近いが、早朝に出発して高速道路をひた走れば、その日のうちに鹿児島まで到達することができる。
あえて「日本って狭いな!」とうそぶくのも、ひとつのロマンである。
【番外コラム】とりあえずの、プチロングドライブもアリ!
近場でロングドライブ気分を味わいたい都会人のために、比較的手軽なルートを2つ紹介しよう。どちらも大都会から日帰り可能だ。
●首都圏/伊豆半島周遊…「石廊崎」でも取り上げたが、西伊豆沿岸は首都圏近郊で最もワイルド感あふれる海岸線。西伊豆スカイライン経由で石廊崎まで南下したら、「天城越え」で半島中央部に入り、伊豆スカイラインを通って1周すれば、カーマニア的にもパーフェクト!
●関西/琵琶湖周遊…関西からは紀伊半島や山陰海岸もそう遠くはないが、琵琶湖北岸は隠れた名ルートだ。琵琶湖らしからぬ険しい湖岸線に、隠れ里的な集落が点在し、遠くに来た感を満喫できる。東岸には賤ケ岳や姉川の古戦場、彦根城、佐和山城、安土城など名所が山ほどあり、歴史ファンにはたまらない。ぜひ行ってほしい。
【画像ギャラリー】まだまだありますオススメロングドライブ! 「趣味満喫系」3選(3枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方