はしご車 ダンプ ミキサー車 クレーン車… アメリカではたらくド迫力の大型特装車たち11選

■マック グラナイト・ダンプ

 マックのクラス8ボケーショナルトラック「グラナイト」ベースのダンプ。本来は3軸6×4車だが、積載によって軸重(車軸1本にかかる重量)が超過しないよう、ホイールベースの間にエアリフト式車軸3本を艤装している。

■マクネイラス CNGミキサー車

 ミネソタ州のマクネイラス社は、塵芥車とミキサー車に強い特装車メーカー。市街地走行の多いミキサー車のために圧縮天然ガス(CNG)専用の燃料配管を開発したモデルもあり、写真はケンワースの旧型W900ベースである。

■オートカー DC-64R ロールオフ車

 老舗トラックメーカー・オートカーのクラス8ボケーショナル「DC-64R」に、ウインチ式コンテナ脱着システム(ロールオフ)を架装。日本では使用例がごく少数のロールオフ車だが、アメリカでは廃棄物輸送で活躍している。ベース車のDC-64Rは、ハードな使用に対応した頑丈な超高張力鋼製ラダーフレームシャシーが特徴だが、オートカーの生産ラインで、このロールオフシステム(インディアナ州の特装車メーカー・ガルファブ社製)を架装、ラインオフ時点でロールオフ車として完成させる方式も珍しい。

■フレイトライナー 114SD テレックス穴掘車

 フレイトライナーのクラス8特装ベース車「114SD」に、テレックス社製ディッガーブームユニット(油圧式ドリルユニットを装備した3段テレスコ式ブーム)を架装した穴掘り専用の作業車だ。

■ボストンスチール DEFローリ

 マサチューセッツ州の特装車メーカーが製作した尿素SCRの尿素水溶水(米国ではDEFと呼ぶ)運搬用ステンレス製13.6kLタンクローリ。ベース車はケンワースのクラス8車「T680」である。

■リープヘル 50M5XXT

 欧州の世界的建機メーカー・リープヘルは米国でも普及している。写真は2018年発表の50m級コンクリートポンプ車「50M5XXT」で、ベース車はマックのクラス8キャブオーバー・ボケーショナル「テラプロ」の8×4(追加1軸付)シャシーである。

■ヘイル ハーフパック ローライダー・キュロットカン

 ヘイル社はテネシー州の大手塵芥車メーカー。写真は、フロントアームにサイドローディング式ごみ回収装置を装着したもので、さらにアームを振り上げてリヤの圧縮装置に投入する。ベース車はマックのクラス8車「LR」。

■ナショナルクレーン 800Dブームトラック

 米国独特のトラックが「ブームトラック」で、平床荷台にポツンとクレーンを架装するこの形態が、広く用いられている。写真は20・8t吊4段ブームの「800D」と呼ばれるクレーン。写真のベース車は、インターナショナルの「HV」クラス8.6×4モデルである。

■ミラーインダストリーズ センチュリー7035 レッカー車

 テネシー州のミラーインダストリーズはレッカー装置専門メーカーで、日本にも輸入されている。写真は大型レッカー装置「センチュリー7035」を、インターナショナルのクラス8車「ローンスター」に架装したものだ。

■リンクベルト 120HTトラッククレーン

 140年の歴史をもつクレーンメーカー・リンクベルト(実は住友重機械の子会社)の最新120t吊トラッククレーン。

 日本では稀なワンサイドキャブだが、米国では健在で、2021年発売の「120HT」ではこのキャブを新開発、1人乗りの室内空間が拡大された。4軸8×4シャシーもクラス初の総輪エアサス・総輪ディスクブレーキを導入している。

リンクベルト 120HTトラッククレーン
リンクベルト 120HTトラッククレーン

※米国のトラックは車両総重量(GVW、米ではGVWR)による車格区分があます。本来はポンド表記ですが、トン換算して並べますので参考にどうぞ…クラス1:GVW(車両総重量)2.7t以下、クラス2a:GVW2.7~3.8t以下、クラス2b:GVW3.8~4.5t、クラス3:GVW4.5~6.3t、クラス4:GVW6.3~7.2t、クラス5:GVW7.2~8.8t、クラス6:GVW8.8~11.7t、クラス7:GVW11.7~14.9t、クラス8:GVW14.9t以上

【画像ギャラリー】32.6mってプールより長いな…!!! スケール段違いの大型特装車をギャラリーでチェック!!!(13枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!