■それぞれの個性と頼りがい
そのほか各車の印象的だった点や特徴を挙げると
・XV e-BOXER 2Lエンジンながらe-BOXERのモーターのアシストで、上り坂も力強く上ってくれ、クルマが小さく軽いこともあり下り坂での振り回しやすさは3台で一番。
・フォレスター 3台の中ではバランス型。重量配分がより適正に近いためか、下り坂での振り回しやすさは2.5Lガソリンよりe-BOXERの方が一枚上手に感じた。それだけにゲレンデタクシーでフォレスターに乗ると、より豪快な走りができるであろうターボ車の復活を一層期待してしまう(MTもあればなお嬉しい!)。
・レガシィアウトバック ボディサイズが大きい長男だけに全体的に高い重厚感を持つ
といったところで、ゲレンデタクシーの体験も含めスキー場の駐車場を見ると相変わらずスバル車が多いのも大いに納得させられる。
一般参加者はスキー板やスノーボードをキャリアに積み乗車するのだが、当然ながら上り坂でクルマに興味を示す方が多いため、上で下車して滑り降りる方は少なく、少なく見ても7割の方はそのまま乗車して下り坂でのデモンストレーションも楽しむという(そのためリピーターも多く、「どうせ下り坂も乗るから」と初めから板をクルマに積まない方もしばしば見かける)。
一般参加者の方に話を聞くと「ゲレンデタクシーがあるので今週末はエコーバレースキー場に来ました。ゲレンデタクシーはリピーターで他社のクルマに乗っているのですが、やっぱりゲレンデタクシーを体験するとスバルのSUVが欲しくなってしまいます」、「レガシィで来たのですが、『自分のクルマって凄いんだなあ』と強く感じました」と、やはり皆さん大喜びだった(中にはゲレンデタクシーのためだけに来たと思われる、スキーウェアではない普段着姿の人も!)。
そして夕方にはラリードライバーの石田雅之選手がドライブするWRX STI(こちらもラッピングとダンロップのスタッドレスタイヤ以外はドノーマル)のデモランが行われ、客席に雪が飛ぶほどの豪快な走りとWRX STIのポテンシャルの高さにギャラリーは大喝采しながら、イベントの幕は閉じた。
初体験の人は未体験の世界、リピーターも何度乗っても楽しいゲレンデタクシー。
今シーズンはこの後、2月16日、17日の週末に新潟県苗場スキー場での開催が控えている。ゲレンデタクシーを体験したい人だけでなく、スキー場選びに迷っているならゲレンデタクシーを決め手に足を運ぶことを大いに勧めたい。
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