BMWのアイコンであるキドニーグリル。近年、その巨大化が話題になることがしばしばある。確かに新型7シリーズなどでは、顔面の半分をグリルが占めているような印象!! そのうち顔がグリルになってしまうのでは!? なんて冗談も飛び出すほど。この先、どこまで大きくなるのよ!?
文/奥津匡倫(Team G)、写真/BMWジャパン
■2019年からグリル巨大化!! すっかり見慣れたか!?
BMWの象徴的なグリル、キドニーグリル(以下、グリル)が巨大化したと強く印象付けられたのは、2019年登場の先代7シリーズ後期型(G11/12型)と、2020年に登場した現行4シリーズ(G22型)あたり。
7シリーズはマイチェン時にグリルが大型化され、4シリーズは顔の中心のほぼすべてを占めるような大型グリルを持った“新しい顔”でデビューしたことで話題となった。
7シリーズは大型車が好まれる中国や中東で人気。また、それらの地域では傾向として立派に見えるデザインが好まれるため、モデルライフ途中での“顔面変更”は、そうしたニーズに応えたものと言われた。
G11/12の後期型を初めて見た時、縦横ともに大型化されたグリルにギョッとしたが、見た目のインパクトが増したのは事実。その後、良く見えるように感じたのはきっと気のせいではないはずだ。
■ドデカグリルは好評!? 立派に見えるのが嬉しい?
そして2022年、7代目となる新型7シリーズ(G70型)がデビュー。ガラリと印象を変えた顔つきが話題となった。だが、グリルに注目すると縦にも横にも大型化され、ヘッドライトが薄型になったことも手伝ってか、その存在感はそれまで以上に強烈なものに。もはや顔面の1/3くらいがグリル!? と思ってしまうほど。しかもその周囲が光るようになっており、注目せずにはいられない。
インパクトある顔つきとなったG70だが、実際に走っているのを見ると思っていたほど変ではなく、むしろ重厚さを感じさせる。実際、立派に見えると好評らしい。
ライバルのメルセデス、とりわけ新世代のEV、EQSよりも重厚かつ立派で、格上にすら感じるほどだという評価がこうしたクルマを選ぶ層から聞かれているとも聞く。そうなるとやはり、次期型はさらにグリルが大型化されることは間違いないか!?
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