■4シリーズの縦長巨大グリルは先祖帰りだった!?
現行4シリーズ、そしてM3/M4やi4などのグリルは、顔の天地とほぼ等しい大きさとなっている。4シリーズだけでなく、M3/M4、i4などシンボリックなモデルに続々採用されており、EVのi4など外気の取入れが必要なモデルにもデザインとして採用されているところを見ると、BMWの“新しい顔”ということなのだろう。インパクトの大きなデザインだけに、登場時、驚いた人も多かったのではないかと思う。
この縦長デザインのグリル、実は初めて登場したものではない。1933年に登場した「303」でも顔の天地とほぼ同じ大きさの縦長グリルが採用されていて、初めてキドニーグリルが採用されたモデルとしても知られている。
つまり、顔の天地と同等の上下高を持つグリルこそオリジナルのデザインと言うこともできそうだ。縦長長大グリルに違和感があるとしたら、それは小さくなったキドニーグリルを見慣れ過ぎたせいなのかもしれない。
■縦長に違和感あるも横長はイケる!?
7シリーズや4シリーズなどの大型化されたグリルに話題が集まっているが、それ以外のモデルのグリルのサイズ拡大も著しい。
例えば、現行3シリーズ(G20型)。グリルが左右のライト間を占めるだけでなく、ボンネットにも食い込むようなデザインとなっており、かなりの大きさだ。しかし、登場時からその大きさが話題になっているのを聞いたことはない。
現行ラインナップを見ても、5シリーズも8シリーズもかなり幅の広い大きなグリルを持っているし、X系のSUV(BMWではSAV)に至っては、ほとんどのモデルが横にも縦にも大きなグリルを持っている。
縦に大型化すると違和感があるのに、横方向への拡大ならそれほど違和感はないようだ。大きなグリルは見栄えの面だけでなく、当然、冷却面での要求もあってのことだが、横方向への拡大もさらに進むのだろうか?
BMWに限らず、ヨーロッパ車はEV化に邁進しているのはご存じの通りだ。その中でBMWはややエンジンに未練があるような印象だが、ゆくゆくはEVが主流になっていくことは間違いない。
すると、グリルは機能としては必要のないものとなり、デザインだけのものとなる。そうなった時、どのような形に変わっていくのだろうか。噂のように、顔全面がグリルになったりして!?
【画像ギャラリー】キドニーグリル初採用車の画像あり!! さまざまなグリル形状が存在する最新BMW車など(5枚)画像ギャラリー
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