ゴーン不在で嬉しい? S209を国内で売りたい? ちょっと聞きにくいことを聞いてみた

 いろいろと聞きたいけれど、実際には聞きにくいことってよくあります。誰かが質問しないとならないのだけど、相手が怒ったらどうしよう……。

 そうは言ってもそれを聞くのがベストカーだよね、ってことでクルマ業界の多くの人に聞きにくいことを聞いてみました。

 とりあえず質問をして怒った方はいなかったので、編集部はひと安心とのこと。なにかピンと来る質問はありましたか?

文:ベストカー編集部/写真:編集部
ベストカー2019年3月26日号


■日産社員に聞く「ゴーンさんいなくなって実は嬉しいですか?」

 カルロス・ゴーン元会長が日産から退場。紆余曲折いろいろあったとはいえ、日産を救ったのもゴーン氏なのは事実。

 日産からいなくなっちゃって本当にそれでいいの? 日産社員に聞いた。

三菱との関係構築など最近まで大きな功績を残してきたゴーン氏だが……

【日産社員談】

 1999年にゴーンがきた時、「リバイバルプランに失敗したら、自分も含めて経営陣はみんな辞める」と宣言しましたよね。

 その姿勢は凄く潔く、格好いいと思いました。でも、今のゴーンはあの時のゴーンとは違います。

 会社のジェット機を自分のプライベートジェットのように使っていたのも、海外にわけのわからない会社があるのも、私たち社員は薄々わかっていました。

 彼は、ある時から自分で責任を取らなくなったんです。2011年に中国にEV技術の機密情報が漏れた時はペラタさんの首が切られたし、2013年には志賀(俊之)さんがリーマンショックによる業績低迷の責任を取らされ、自らは何もなし。

 この間の日本経済新聞のインタビューでも「(問題があったのなら)なぜ私に言ってくれなかったのかわからない」という発言がありましたが、それも含めて人のせいばかり。

 そういう体制を作ったのはあなた自身でしょうと言いたいですよね。確かに功績はあるけど、このままの状態で、そこに目をつむってやっていってもしょうがない。

 もう自分で責任を取ろうとしない人とはやりたくないというのが本音です。

【質問の答え】
もちろん複雑でいろいろと思うところがあるようですが、起こるべくして起こった事件のようです。

■スバルディーラーに聞く「S209売りたかったでしょ?」

 STI史上、最強の345psを発生する2.5L、水平対向4気筒ターボを搭載する「S209」。日本のファンも待ち望んでいると思うが、今回はなんと日本発売ナシ。

 この決定にはさぞかしスバルディーラーもがっかりでしょ? ということで聞いてみました。

最強スペックのWRX STIだけに日本のディーラーでも売りたかったこと間違いなし!! かと思いきや……

【都内某スバルディーラー談】

 エンジンが2.5Lだったので初めから日本では出ないなとは思ってました。

 ですがSシリーズは出れば引き合いが多いだけに、次は日本でも売れるモデルをお願いしたいですね。

 我々ががっかりしているかという質問ですが、実は「あんまり」というのが、正直なところです。というのも、お客さまからの反応がイマイチなんですね。

 ワールドプレミアされる前は「どういうスペックなんだ?」「いくらだ?」「日本で出るのか、出ないのか」という問い合わせを多くいただいたんです。

 しかしいざ発表になったら、ぱったりと問い合わせがなくなりまして。お客さまに話を聞くと「あのスタイルはちょっと」ということなんですね。

 あのへんのクルマを買われる方って、年齢層が意外と高めなんですが、そういう方には、あの取ってつけたようなオーバーフェンダーがダメみたいですね。

 キレイなブリスターフェンダーでまとめてくれれば違ったのかな、とは思います。

【質問の答え】
S209を販売できなくてがっかりしたとは思ってない。

■HKSに聞く「スープラはチューニングしにくいと思ってる?」

  今度の新型スープラはBMWとの共同開発。エンジンもミッションもBMW製だ。イジるほうとしては未知数の部分も多いんじゃ? やっぱりチューニングしにくと思っている?

電子制御の緻密さもキーになっている新型スープラだけにチューニングは超絶難しいのではないか、と思ったが

【チューニングパーツメーカーHKS談】

 基本的にエンジンはエンジンなので、パーツを取り付けるとか、そういうことに関しては問題ないと思います。

 気になるのは車両を制御するコンピューターですが、こればかりはモノを見ないと判断できないですね。

 エンジンやミッションですが、これはたとえ新型スープラが純国産であっても、時代の新しいものを積むでしょうから、結局ゼロから解析することに変わりはないです。

 我々の仕事は、壊して、その原因を探って、限界を上げていくことの繰り返し。そこは同じです。

 ただ壊した場合の新品の入手のしやすさとか価格は違うかもしれないので、そこは覚悟しておかなきゃいけないかなとは思ってます。

 今度のスープラはミッションがATのみなので、まずはフィールをよくするチューンから始めますが、いずれパワーをドンと上げる方向にも踏み込むと思います。

 その際はミッションがどの程度まで保つか見極め、必要なら強化AT、場合によってはドグミッションでシーケンシャルシフトも考えると思います。

【質問の答え】
やることは結局これまでと一緒。大丈夫だ、問題ない。

■山本左近氏に聞く「政治家ってガラじゃないよな、って思いますか?」

 2006~2007年、そして2010年にF1に参戦経験のある山本左近氏。実は2019夏の参院選に自民党から出馬することが決定した。

 失礼とは知りつつ「ご自身で俺は政治家ってガラじゃないと思っていませんか?」と聞いてみた。

F1のみならず国内レースでの活躍も記憶に新しい山本左近氏。地元愛知県の地盤を生かし、政治活動を進めていくようだ

【山本左近氏談】

 確かに、僕には政治の経験はありません。でも、19歳で海外に出て、F1で世界を転戦し、各国のトップの人たちと触れ合ってきた経験がありますし、帰国後には医療、福祉の仕事を続けてきました。

 政治家とは人の役に立つ仕事を仰せつかるものだと思っていますが、そうした経験が活かせると確信しています。

 僕が訴えたい政策には3つの軸があります。医療、介護、福祉など困った時に支えられる持続可能な社会保障制度を作っていくこと。

 次に経済。少子化で子どもを産みにくい、育てにくいのは経済的な要因も大きいわけで、今までの発想から脱却し、諸外国に比べて成長のスピードが遅い現状を変えていきたい。

そして、モータースポーツと未来のモビリティのかたちです。レースドライバーという立場からできることがあるはずで、国際レースをもっと日本に招致してモータースポーツ文化を育てたいし、子どもたちにクルマの楽しさも伝えたい。

 豊橋の動物園に「のんほいサーキット」というレンタルカート場を作って豊橋市と運営していますが、凄い人気で、子どもたちがみんな運転する楽しさを感じてくれています。そういう施設をもっとたくさん作りたい。

 また、プロドライバーの目線から交通安全と自動運転の世界をどう構築していくかも僕の仕事。

 未来のモビリティと法整備は直結しているので、その点でも政策を立てていきたいと思っていますし、移動弱者をどう救えるかも考えていきたい。

 次の挑戦に向けて、今、全国を飛び回っています。人の役に立てる仕事ができるなら、それが苦労とは思っていません。

【質問の答え】
ヘンな質問ごめんなさい。ご活躍をお祈りしています。

■「谷口選手、実は初音ミクをよく知らないでしょ?」

 スーパーGT、GT300に参戦中の谷口信輝選手。長身で爽やかなルックスで人気も実力も兼ね備えたドライバーだが、そんな谷口選手が乗るのが痛車。

 AMG GTのサイドにボディサイドにドーンと描かれた電子の歌姫、初音ミク。谷口選手が初音ミクのファンには見えない。実はあまり知らないでしょ??

最速の痛車でもある「グッドスマイル 初音ミク AMG GT」。ボディサイドの初音ミクがたまらんらしいが、谷口選手はいかに? ちなみに写真はチャンピオンナンバー「0」を付けた2018年仕様。ミクがテヘペロしている

【谷口信輝選手談】

 後々のレース人生に影響しそうなこと聞いてくるなぁ(笑)。

 そりゃね、最初グッドスマイルレーシングから話をいただいた時は「オレがこれに乗るの?」とは思ったよ。

 当時は痛車に免疫がなかったし、そういうアニメとか痛車が好きな人を斜に構えて見てた部分もあったし。

 でも初音ミクに乗ってやっていくうちに、個人スポンサーさんとか、みんないい人だってわかってきて。

 クルマのデザインもカッコよくなっていくなかで、僕もだんだん慣れてきて、今はミクが可愛く見える。

 2011年から乗ってるから慣れるのは当たり前なんだけど、並べて見ると2011年のミクが好きだなーとか。

 2011年は初めてシリーズチャンプを獲った年だから、思い出補正がかかってる可能性はあるけどね。

 ただミクの曲を知ってるかといわれると、それは知らない。前はスーパーラップの時とかに流れてたから、2011年の頃に聞いた曲ならわかるけど、最近のはちょっと。

 カラオケとか行かないから、あまり曲を覚えないんだよね。

【質問の答え】
曲はあまり知らないけど2011年のミク、そしてファンの皆さんが好き。

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