ホンダの本格軽スポーツカーの「S660」の最後を飾ったコンプリートカーとして、2021年3月に発売され瞬く間に完売となった「S660モデューロX バージョンZ」が、1/27スケールとなって復活。それがホンダアクセスから発売されるKYOSHO MINI-Z(ミニッツ)シリーズ「S660 Modulo X」だ。商品の特徴に加え、ホンダアクセスによる商品化の「こだわりポイント」や限定特典など、発売目前に迫った新車で手に入る小さなS660(MINI-Z)の最新情報をお届けしよう。
文、写真/大音安弘
■手のひらサイズのS660 ModuloX
ホンダアクセスは、2023年4月28日に、コンパクトなラジコンカー「KYOSHO MINI-Z S660 Modulo X」を発売する。バリエーションは、ボディカラーの違いによる2タイプ。価格は、いずれも27500円(税込)だ。販売は、ホンダアクセスのオンラインストア「ホンダアクセスYahoo!ショッピング店」のみとなり、現在、絶賛予約を受け付け中だ。
ラジオコントロールカーメーカーである京商が手掛ける「MINI-Z」は、ダイキャストミニカーを彷彿させる精巧なボディデザインと本格ラジオコントロールカーの楽しさを備えつつ、誰もが愉しみやすい手頃なサイズと価格を実現させたもの。ラインアップも豊富で、AE86スプリンタートレノなどの人気国産スポーツカーやマクラーレンセナGTRなどの海外レーシングカーに加え、スズキジムニーなどのクロカンまで揃える。さらに実車シリーズとは異なるが、ラジコンの定番のひとつであるバギーも設定されるなど、とにかく本格志向、「ファンを大事に」な姿勢なのだ。
今回のホンダアクセスと京商のコラボで生まれた「S660 Modulo X」は、MINI-Z AWDレディセットとなっており、塗装マーキング済みボディと完成シャシー、送信機などのMINI-Zを始める必要なものを全てパッケージ化。走行時に、追加購入が必要なものは、送信機とラジコン用の単4電池のみとなっており、ラジコン入門にも最適だ。
■ホンダアクセスMINI-Zシリーズの第2弾に
ホンダアクセスが京商とのコラボとなる「MINI-Z」を販売するのは、実は今回で2回目。第一弾となったのが、2022年4月に発表した「ネオクラシックレーサー」。東京オートサロン2022に出品したところ、大好評を博し、即完売に。その好評ぶりが、第2弾の商品化へと繋がった。
ホンダアクセスによれば、小さな子供たちにもクルマに興味を持ってもらうべく、親子で遊べるクルマとして、またラジコンなどを愉しむ愛好家にもホンダアクセスを知ってもらうきっかけになればと思い、企画がスタートしたという。
さらに開発段階で、コロナ禍となったことで、より家で楽しんでもらえるように、ドリフト走行が楽しめる「MINI-Z AWDシャシー」をベースにしたという。
第2弾がS660となった理由には、購入者アンケートとSNSの反響から、S660の商品化を望む声が多かったため。そこで最終型となるModulo XバージョンZをベースと決め、ボディカラーは、実車で人気1位である「プレミアムスターホワイトパール」と、2位のVersion Z専用色「ソニックグレーパール」の2色を採用した。
ボディ開発時には、ホンダアクセスで「S660 ModuloX Version Z」の担当デザイナーが監修し、ラジコンモデル化に必要なデザイン変更を行いながらリアルさも追求。え、実車のデザイナーが監修?
「MINI-Z」となったS660をよく観察してみると、特徴的なドアミラーやModulo X専用のデカールなどをしっかりと再現。ボディカラーも、実車の雰囲気があり、ソフトトップもワインレッドに塗り分けられている。
もちろん、ラジコン化のためにリサイズされている箇所はあるが、その違和感のなさは、京商とホンダアクセスの両デザイナーの拘りに他ならない。まさにS660 のオーナーや、残念ながら実車を買い逃した人の心を擽る一台に仕上げっている。
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