■走りのミニバンといえばオデッセイ
新型ヴェルファイアがここまでスポーティなミニバンというキャラクターを前面に出してくるとは思わなかったという人は多いはず。
“走りのミニバン”といえばオデッセイ。すぐに思い浮かぶのは50代以上の方だろう。そう、低床プラットフォームとハンドリングのよさで人気となったのがオデッセイアブソルートである。
その前にオデッセイの再販売の告知をしている先行ホームページのコメントを見てほしい(一部抜粋)。
「2021年、Hondaはオデッセイの長い冒険にピリオドを打つことを発表しました。
そのニュースは瞬く間に日本中を駆け巡り、専門誌はミニバン市場を牽引してきたオデッセイの功績を紹介し、SNSには別れを惜しむ声があふれました。
オデッセイが、どれほどたくさんの人生にかかわってきたのか、どれほど深く愛されてきたのか。同時に、他のクルマには代えられない。超低床ミニバンの灯を絶やしてなるものか、熟考の末、一度はそのストーリーに幕を下ろさざるを得なかったオデッセイを、再び皆さまのもとへお届ける決意をしたのです」。
オデッセイは2023年4月7日、ホンダは2023年4月7日、生産終了していたミニバン「オデッセイ」について、改良モデルを公式サイトで先行公開した。おもしろいのは、Re(筆記体):ODYSSEYで説明されていることだ。
しかし、なぜ、2021年末で国内販売終了することになったのか? オデッセイのほか、レジェンド、クラリティ、ステップワゴン、アコードハイブリッド、フリードなどを生産していた狭山工場が完成車組み立て工場としての業務を終了することに伴ってのものだった。
四輪事業の収益性改革の一環で、今後は寄居工場(埼玉県寄居町)に生産機能を移して固定費の削減や稼働率の向上につなげるという。
しかし、再販されるオデッセイは、中国のオデッセイの生産工場(広汽本田汽車、広東省広州市)で製造し、国内に輸入するかたちになるという。
具体的には今秋から先行予約が開始され、今冬に発売予定となっている。
さて、オデッセイといえば“走りのミニバン”である。特に3代目、4代目は全高を低くし、超低床プラットフォームを採用したことにより、ミニバンとは思えない走りのよさとハンドリング性能は好評だった。
5代目の現行モデルから全高が1695mmとなったものの、3代目以来の超低床プラットフォームによるオデッセイらしい走りのよさは健在。
前後足回りはZFザックス製の振幅感応型ダンパーを採用したほか、液封コンプライアンスブッシュの採用、リアダンパーマウントを入力分離式に、バネ下重量の低減など、ミニバンとはいえ手を抜かない走行性能の強化ぶりは相変わらずだ。
今秋に再販売されるオデッセイのパワートレインはなにか、はっきり明言されていないものの、先行公開されたホームページを見ると、ガソリン車はなく、e:HEVになるようだ。
オデッセイのe:HEVは2L、2モーター方式のシリーズハイブリッド(i-MMDから名称変更)で、滑らかに走り、力強く加速する、EVに近いハイブリッドシステム。
145ps/17.8kgmを発生するLFA型2L、直4DOHCエンジンに、184ps/32.1kgmを発生するH4型モーターを組み合わせている。WLTCモード燃費は19.8km/L~20.2km/L。
2022年秋に生産終了した時のe:HEV ABSOLUTE EXは458万円だったが、再販売されるオデッセイは中国の広汽本田で生産されたものを輸入するため、価格はどうなるのかわからない。
また、随所にブラックを効かせたe:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONもラインナップすることが明らかにされている。
新型ヴェルファイア2.4Lターボと、オデッセイアブソルート、はたして走りはどっちがいいのか、今冬が待ち遠しい!
【画像ギャラリー】走りのミニバンといえばオデッセイ! 新型ヴェルファイアとの走り対決はどうなる?(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方オデッセイにスポーツe:HEVを載せて欲しい!
けど、マイチェンじゃ難しいだろうから新型かなぁ〜?