今のままでいいのかホンダ!? シティターボII アコードインスパイア…突き抜けていた頃の名車をもう一度!!

■わずか2年3カ月で消滅し絶版となったエレメント

アメリカで先行販売となり、日本には逆輸入されたホンダ エレメント。デザインモチーフはアメリカのビーチにあるライフガードステーション(監視台)だった
アメリカで先行販売となり、日本には逆輸入されたホンダ エレメント。デザインモチーフはアメリカのビーチにあるライフガードステーション(監視台)だった

 エレメントが登場したのは2002年12月。北米で発売された後、翌2003年4月に国内販売が開始となった。

 製造を行っていたのはアメリカのオハイオ州にあるホンダの工場で、ターゲットになるユーザーもアメリカの若者だった。エレメントが逆輸入車になった背景にはそうした事情があり、実際にアメリカ市場には受け入れられた。

 エレメントのベースになったのはホンダ製のCR-V。CR-Vは通常のヒンジドアを採用しているのに対し、エレメントでは後部ドアのヒンジを車体後ろ側に設ける“観音開き”になっていたのが最大の特徴。

ピラーレス+両観音開きの「サイドアクセスドア」により、高さ1140mm、幅1550mmの大きな開口部を実現。リアドアは90℃の開口角度を達成
ピラーレス+両観音開きの「サイドアクセスドア」により、高さ1140mm、幅1550mmの大きな開口部を実現。リアドアは90℃の開口角度を達成

 エクステリアデザインは、いかにも今の若者にウケしそうなポップなもので、それまでのクロスオーバーモデルにはない明るいイメージは、日本国内でも若い世代に訴求することが期待された。

 だが、実際の日本での販売成績は期待に届くものではなかった。そしていつしか忘れ去られた存在となり、たった2年3カ月という短命に終わってしまった。

 この時代の日本では、現代ほどSUVやクロスオーバー車に人気が集まっていなかったこともあって、エレメントの国内販売があと10年遅かったら、今販売していたら、売れていたかもしれない。

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