2026年3月26日に一部改良を受けたホンダZR-Vで、もっとも目を引く存在が特別仕様車クロスツーリングだ。e:HEV Zをベースに、専用外装とグレージュ内装でアウトドア感をプラス。価格はFFで452万9800円。標準のZより22万2200円高いこの1台、果たして買いなのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ZR-Vのクロスツーリングは買いか!? アウトドア顔になった特別仕様車の実力!!(14枚)画像ギャラリーアウトドア顔でも中身は上質なe:HEV Zそのもの
ZR-Vクロスツーリングは、2026年モデルで新設定された特別仕様車だ。ベースはe:HEV Z。つまりパワートレーンは2L直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッドのeで、最高出力はエンジン141ps、モーター184ps。2026年改良でZR-Vはガソリン車を廃止し、全車e:HEV専用となったため、クロスツーリングも走りの質感と燃費性能を両立する上級ハイブリッドSUVという立ち位置だ。
燃費はFFがWLTCモード22.0km/L、4WDが20.5km/L。全長4570mm、全幅1840mm、全高1620mmのボディサイズも標準モデルと同じで、最低地上高も190mmを確保する。見た目はアウトドア方向に振っているが、悪路専用の本格派というより、街でもキャンプ場でも映える都会派クロスオーバーという味付けだ。
装備面では、ベースのe:HEV Zと同じくGoogle搭載9インチHonda CONNECTディスプレーを採用。GoogleマップやGoogleアシスタント、Google Playが使えるため、ナビや音声操作の使い勝手はかなり現代的だ。ZR-Vの上質な走りに、コネクテッド系の便利さがきちんと足されているのは大きい。
22万2200円差を“見た目代”と割り切れるか
クロスツーリング最大の魅力は、やはり専用デザインだ。マットグレー・メタリックのハニカムパターン・フロントグリル、専用フロントバンパー、バンパーコーナープロテクター、フロントバンパーガーニッシュ、フロントバンパーロアーガーニッシュ、サイドロアーガーニッシュを装備。さらに18インチアルミホイールはマットブラックとなり、標準のZR-Vよりタフな雰囲気がグッと強い。
内装もポイントだ。グレージュ内装にオレンジステッチを組み合わせ、黒基調のSUVとは違う明るさと遊び心を演出する。ZR-Vはもともとシンプルで上質な室内が魅力だが、クロスツーリングはそこに少しだけギア感を足した仕様。アウトドア用品を積んで出かけたくなるムードは確かにある。
価格はFFが452万9800円、4WDが472万7800円。e:HEV ZのFFが430万7600円だから、差額は22万2200円だ。走行性能や燃費が大きく変わるわけではないので、純粋な買い得感だけで見れば標準のZが堅実。ただし、専用エクステリアと個性的な内装に惚れたなら話は別だ。毎日見る、毎日乗るクルマの満足度は数字だけでは測れない。
結論として、クロスツーリングは「ZR-Vの走りと質感は好き。でも普通のSUVっぽさだけでは物足りない」という人に刺さる1台だ。コスパ最優先ならZ、黒で引き締めたいならブラックスタイル、アウトドア気分まで楽しみたいならクロスツーリング。ZR-Vのキャラをいちばんわかりやすく変えた特別仕様車として、これはかなりアリだ。
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