日産自動車は、英国ロンドンに本拠を置く日産デザインヨーロッパ(NDE)の設立20周年を祝う式典において、都市型EVコンセプトカー、「日産コンセプト20-23」を発表した。このコンセプトカーは何を意味するのか、解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/日産自動車ヨーロッパ
■突如発表されたBe-1やパオなどのパイクカーの延長!?
9月25日、日産デザインヨーロッパ(NDE)のスタジオ設立20周年を記念して発表された都市型EVコンセプトカー、「日産コンセプト20-23」。
この日産コンセプト20-23 は、NDE の若いメンバーを含むチームによって、制約のない、職場の街路で運転したいクルマを設計するというシンプルな条件のもとに設計され、Be-1、パオ、フィガロ、Sカルゴなど、日産のいわゆるパイクカーの伝統をリスペクトし、新たに現代風のアレンジを加えている。
日産のグローバルデザイン担当シニアバイスプレジデント、アルフォンソ・アルバイサ氏は、「NDEチームに与えた使命は自分が欲しがる楽しい電気シティカーをデザインせよ」だったという。
開発にあたり、若いNDEチームが考えたのは、日産のフォーミュラ E への参加、オンラインシミュレーターレース、そして日産の大胆なハッチバックの伝統からインスピレーションを得たという。その姿は、パイクカーというよりも、マーチのスポーティ仕様、マーチ12SRを彷彿とさせるもの。
■マーチ12SRの再来か、いやGT-Rのハッチバック版!
まるでレーシングカーのような3 ドアハッチバックボディに空力を重視したフロントスポイラーやサイドスポイラー、リアスポイラーがアグレッシブ。
極めつけはフロントフェンダー、リアフェンダー上に取り付けられた通気ルーバー。911GT3RSやGT-R NISMOと思わせる通気ルーバーがリアにも取り付けられている点に注目。また前輪や後輪の後ろにはスリットが設置され、ブレーキを冷却する役目を担っている。
リア回りはダウンフォースを生み出すために一体型の大型スポイラーやディフューザーが装着されている。エクステリアのグレーのペイントはテクスチャー仕上げで、一枚の金属から切り出したような印象を与え、ザラザラした感触を与えている。
この会場で日産自動車CEO内田誠氏は、2030年までに欧州市場に投入する新型車のすべてをEVにすると明らかにしたとおり、この「日産コンセプト20-23」のパワートレインはBEVになることは確実。
まるでマーチ12SR、いやミニGT-R NISMOのハッチバックといえる凄いクルマが出たといっておきたい。
【画像ギャラリー】ミニGT-Rハッチか!? 突如日産が発表した日産コンセプト20-23の正体(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方こんなん要らんからidxを早う
12SRやジュークRのテイストはあっても、パイクカー系では全然ない。何故それリスペクトって事に
するかというと、要求がGRヤリスそっくりだから。GRヤリスの日産EV版そのもの
若い気鋭に、自分で買って毎日楽しみたい本音を具現化させると、ホットハッチになる
若く自信があれば車の外見で格好つける必要がない。性能と面白さと最低限の実用性。それが本音
格好つけた2座クーペというのは歳とって余裕が出てから