マツダボンゴフレンディオートフリートップ
デビュー:1995年6月
こだわりのルーフ:ルーフが電動で持ち上がるオートフリートップ
デビュー時の価格:224万2000円(RS-V)
エンジンを前席下に置くミニバンとして登場したボンゴフレンディの最大の特徴は、ルーフに三角テントを半分にしたように開くオートフリートップを設定したことだった。
オートフリートップは展開すると大人2人が就寝できる屋根裏部屋のようなスペースになるだけでなく、大人が立って着替えができるスペース、濡れた衣類などを干すスペースになるなど、想像以上に使える場所となった。
さらにオートフリートップ部分にも小さなガラス部分を設け日当たりを確保したほか、キャビンとオートフリートップ部分の間に飲み物などの受け渡しに使う小窓を設置するなどの配慮も抜かりなかった。
このためオートフリートップを主な理由にボンゴフレンディは好調に売れ、初代デミオと並び当時本当に苦しかったマツダの経営を支えた。
またオートフリートップのようなルーフを持つクルマは市販車ではベンツVクラス、専門業者が架装するキャンピングカーには多数あり、オートフリートップが与えた影響は未だに大きい。
スバルドミンゴアラジン
デビュー:1996年9月(受注生産)
こだわりのルーフ:ポップアップルーフで快適空間が出現
デビュー時の価格:159万8000円(CVT)
ドミンゴというクルマは軽1BOXカーのサンバーのボディを若干拡大し、エンジンも1L級の3気筒とすることで小型車化し、3列シートの7人乗りとしたモデルである。
2代目ドミンゴのモデル末期に追加されたアラジンは前述のボンゴフレンディのオートフリートップの影響もあったのか、ルーフに箱型に現れるテントを加え、車中泊できる人数を増やすというものだった。
さらにドミンゴアラジンにはカタログモデルで小さなテーブルやカーテン、ギャレー(流し)を備えたキャンパーも設定され、価格も200万円以下と内容を考えれば非常にお買い得だった。
残念ながらドミンゴアラジンはそれほど売れず、ドミンゴ自体も絶版となってしまったのだが、夢のあるスペースを持つクルマにアラジンの名前は、なんともロマンチックな命名に感じる。
ダイハツコペン(初代)
デビュー:2002年6月
こだわりのルーフ:世界一安い電動メタルトップ
デビュー時の価格:149万8000円(5MT/4AT)
平成ABCトリオと呼ばれたAZ-1、ビート、カプチーノの絶版で軽のスポーツカーが途絶えていた頃に登場した初代コペンは、軽ながら電動メタルトップを備えた贅沢なオープンカーだった。
コペンの電動メタルトップは機構こそオーソドックスなものだったが、コペンは約150万円の価格ながら同時期に登場した600万円の4代目ソアラと開閉スピード、スムーズさは遜色ないという素晴らしいものだった。
さらにコペンはオープン時に大きな収納スペースを使う電動メタルトップながら、オープン時にも一応のラゲッジスペースが残るという実用性も備えていた。
結果コペンは幅広い層から支持を集め、マツダロードスターとは違った意味でのオープンカーの楽しさを広めた。
またコペンは一時期空白期間があったものの、2014年に2代目モデルが登場しこのジャンルを継続していることには大きな拍手を送りたい。
コメント
コメントの使い方