■トヨタの信頼性とラテン風デザインという組み合わせ
その後、2002年から2003年にかけては、専用エアロパーツやサスペンションチューニングが施されたモデリスタによるカスタマイズモデル「スペチアーレ」のほか、複数の特別仕様車などを発売。メーカーとしてもしっかり販売を盛り上げようとしていた。
しかし、アグレッシブなスタイリングが従来のチェイサーやクレスタほどの支持は得られなかったのか、2004年4月に生産終了となる。販売期間は3年にも満たず、ほぼ同時に、ビスタ店がネッツ店に統合されている。
チェイサーとクレスタは生産終了後も中古車人気は高く(特にチェイサー)、コンディションの優れた物件は今も高価なままだが、ヴェロッサは両車より年式が新しいにも関わらず相場が低い。現代になってもその評価は覆っていないようだ。
しかし、トヨタ製ということで高い信頼性を得られたクルマでありながら、まるでアルファロメオのようなフロントフェイスを備えたエモーショナルなモデルである。
その個性は今も光り輝いており、街で見れば多くの人がどこのクルマかわからないという神秘性のようなものも備えている。レア車が好きな人にはたまらない逸品と言っていいだろう。
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コメント
コメントの使い方この車が販売されていた当時のテレビCMを覚えていますが、キャッチフレーズが「彫りの深いヤツ!」でした…。「それだけかよっ!」とテレビに向かってツッコミを入れていたことを思い出しいます。
おそらく世界でもっとも美しいセダンのひとつに数えていいでしょう。トヨタのデザインチームの出した答えに当時の日本人はついてこれなかったし、たぶん今でも無理でしょう。トヨタは世界一の自動車メーカーとして愚かな消費者たちをもっと教育・啓蒙していく義務があると思います。そうすることで日本のクルマ文化はより成熟していくはずですから。
ヴェロッサ、アムラックス(懐かしい!)に見に行きました。
え、これナニ?アルファロメオのトヨタ版?ええ~?!って感じで、直線基調で精悍なイメージだったチェイサーの後釜と言われてもピンとは来ませんでした。
後で、販売が苦戦していると聞いて、さもありなんと思いました。
バブル期に単独で発売されていたら、あるいはヒット作になったかもしれませんね。