電車移動などで旅情をかき立ててくれるのがおいしい駅弁。サッと買って新幹線に乗れるように、改札内の新幹線乗り場近くで購入できる絶品弁当をBCの姉妹メディア『おとなの週末』がご紹介する。食事としては当然、好きなお酒とつまみを座席で楽しむ“居酒屋新幹線”のお供としてもイケること間違いなし!
撮影/鵜澤昭彦、取材/市村幸妙
初出:『おとなの週末』2024年1月号
■ほんのり甘いのが特徴!東京の味
発売から35年を超えるロングセラー商品ながら、リニューアルを重ね、今もなお定番の強みを感じさせてくれる逸品。江戸甘味噌とショウガで炊かれた風味豊かなアサリは滋味深く、その下に仕込まれた「牛蒡の炒り煮」がおいしさを底上げしている。茶飯にもアサリの旨みが染み込んでいて、箸がぐんぐん進む
2023年の新商品。日本大相撲協会監修、加熱式と魅力的なワードが並ぶちゃんこ弁当だ。こちらは上品な甘辛さのすき焼き味。玉ねぎやごぼう、キノコに煮卵など、さまざまな具材がご飯の上にたっぷり乗っている。
手をつかないことから相撲において験担ぎとなる、鶏を使った「元祖 鶏ちゃんこ弁当 関取編」(1480円)もある
すき焼きととんかつが楽しめる、ボリューム満点の弁当。すき焼きは、甘辛く炊かれた牛肉が柔らかで、椎茸や白滝にも味がしっかり。肉質がきめ細やかなとんかつは、江戸甘味噌のソースがかかり、白飯を呼ぶ。
また、副菜の「切り干し大根サラダ」が秀逸。ユズの風味とシャキっとした食感がよく、実にバランスのよい箸休めだ
全面に敷き詰められた大きなアナゴに甘辛いツメがたっぷり。まず、そのビジュアルにテンションがアガる。箸を入れ茶めしと共に口に含めば、柔らかなアナゴの身がほろりとほどけ、思わず頬が緩む。
それらの間にあるのが、海苔とにんじんなどの醤油漬け。風味を向上させる名脇役だ。山椒をかけて爽やかに食すのもいい
■地域色あふれる旨さに感動!地方の味
秋田の美味が一堂に集結。「サキホコレ」は、米どころ・秋田の新品種の最上級米。甘みと一粒ひと粒の存在感が際立つ。その上には「秋田牛すき焼き風煮」と「秋田比内地鶏肉そぼろ」が。
共に上品な味付けで、肉質の良さを実感できる。「とんぶり入り揚げ蒲鉾串」やサクサク食感の「わかさぎ唐揚げ」はつまみにもよし
1936年創業の弁当店『函館みかど(現・JR北海道フレッシュキヨスク)』で、発売以来57年愛されている銘品。天日干しされた身欠きニシンの甘露煮は肉厚で柔らか。
また、歯触りがたまらない味付けカズノコと、茎わかめの醤油漬けや大根漬けとの味わい・食感のバランスが絶妙。食べ終わるのが惜しいほどのおいしさだ
ふわふわの出汁入り厚焼き玉子焼きの上で輝くのは、ぷりっとしたむきエビのおぼろ。その下には、うなぎの蒲焼き、コハダの薄切り〆、酢通しし醤油に絡めた蒸しエビ、柔らかなボイルイカが隠されている。
新潟県産米のすし飯は、まろみのあるおいしさ。押し寿司状態でギュッと詰まった、コスパの良さも見逃せない
「椎茸の王様」と呼ばれる、ジャンボ115号椎茸。鳥取で誕生したこの特別な椎茸を干して旨みを凝縮。地元の醤油で仕上げている。箸で摘めば肉厚ぶりが、ひと口噛めばジューシーさがわかる。
山椒がふわりと香るご飯と、椎茸の旨みとのコントラストにも驚くだろう。たけのこの土佐煮など、他のおかずのさりげない味もGood
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