「東京ミッドタウン八重洲」が令和5年3月10日にグランドオープンしたことで、八重洲地下街とその先まで楽しみが増えた八重洲エリア。景色が一変し新しくなった部分と、「コレ!」と言いたくなる変わらぬ味の両面から気になる食をお届けします。「東京ミッドタウン八重洲」3階のレストランエリアの中で行くべき店をBCの姉妹メディア「おとなの週末」がご紹介します!
撮影/小島昇、取材/菜々山いく子
初出:『おとなの週末』2024年1月号
■つまみ良し、酒良しの飲んべえの理想郷 『もと TOKYO』(もと=酒へんに元)
「こんな立ち飲みがあったらいいのに」。そんな酒好きの理想を具現化したような店だ。
まず、つまみがいい。刺身は高級店で味わうそれと同レベルのクオリティだし、定番のポテサラだって香ばしく焼き上げたサバを和えて「そう来るか!」と思える楽しい発見がある。どれもこれも日本酒にピタリと狙いを定めた味わいだ。
しかもひとり酒にもちょうど良い小ポーションで、つまみをあれこれ並べたい食いしん坊にもありがたい。
そして酒はというと、有名どころから小さな酒蔵のボトルまで日本酒の揃えは約80種。冷蔵庫から好みの酒を選ぶもよし、知識豊富なスタッフに身を委ねるもよし、おもいおもいのひと時を過ごそう。
さらに奥の扉を開ければ隠れ家のような割烹エリアになっており、こちらでは着席で旬を味わうコース(9000円〜)が楽しめる。
[住所]東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲3階
[電話]03-6910-3877
[営業時間]立ち飲みエリア15時〜23時(22時LO)、割烹エリア16時〜23時(22時LO)
[休日]月
[交通]東京駅地下直結(八重洲地下街経由)
■力強さと遊び心 そんなビストロ料理にワインが進む!『Aux delices de dodine(オ デリス ド ドディーヌ)』
店名は「丸々と太ったおいしいもの」というフランス語の造語だとか。その言葉からイメージするのは……そう、豚だ。
そしてもちろんスペシャリテも豚肉料理。やってきた皿を見て誰しも感嘆の声を上げるはず。ドドンと鎮座するのが背肉のローストで、なんと約400gの豪快なボリュームだ。
高温のオーブンに入れ、休ませてを何度も繰り返し、ゆっくりじわじわと火入れした身を頬張れば、しっとりと柔らか。繊維の奥からあふれてくる肉汁に溺れそうになるほどだ。
実はそんなうれしい驚きは前菜から始まっていて、刺身のツマ状に切ったビーツを乗せたサラダに、サクサク生地を合わせたアジのソテーと、どの皿も素材をシンプルにいかしつつも、そこに遊び心も込めている。
骨太な料理を気取らず味わえる、こんなビストロを求めていた!
[住所]東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲3階
[電話]03-6262-7685
[営業時間]11時〜14時LO(料理がなくなり次第終了)、17時〜23時(22時LO)
[休日]施設の休館日に準ずる
[交通]東京駅地下直結(八重洲地下街経由)
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