こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 軽自動車の基準を広げたミドシップレイアウトのホンダZはなぜ不運な運命を辿ったのか?

■コンパクト軽で味わうミドシップの走り

 実際に乗ってみれば、ミドシップレイアウトが実現する50:50の前後重量配分によって、軽自動車にしては運動性能が高いことも実感できる。ステアリングもクイックで、ターボを選べば操る楽しさも感じられる。さらに、最小回転半径は4.6mとなっていて、取り回し性も優れている。

リアのウインドウは前傾していて、ウインドウサイズも大きい。初代Zの「水中メガネ」のオマージュだ
リアのウインドウは前傾していて、ウインドウサイズも大きい。初代Zの「水中メガネ」のオマージュだ

 ライフ、ステップワゴン(ステップバン)、S660(S800)、バモスなど過去の名車の車名をリバイバルするのが得意なホンダだが、Zは2代目モデルでも販売面で成功を収めたとは言い難く、2002年に生産終了となってしまった。

 さすがに初代モデルは博物館に置いてあるクルマとなってしまった感があるが、この2代目Zについては、今でもたまに街中で見かけられる。

 そしてその度に思うのは、登場があと10年遅かったらよかったのに、ということ。その後、2024年現在、3代目「Z」は登場していないが、ホンダファンは今も期待しているに違いない。

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