ダイハツ/ブーンX4「競技で磨かれた名機」
ダイハツはラリー活動に長い伝統を持っていて、ホモロゲーション用に時々えらくスポーティな車を作る。
ブーン X4は当時のラリー/ダートラで1.6Lクラスに参加できるように排気量を936ccに縮小した直4ターボエンジン搭載の4WDスポーツ。133psにチューンされた「KJ-VET型」エンジンはかなりピーキーな性格で、それに合わせたクロスレシオ5MTのみの設定だった。これが1位です。
まだ独自色が強かった1980年代のダイハツは、3代目シャレードで「1Lクラス最強」というコンセプトを設定。最強モデルのGTti用に、専用の1L、3気筒ターボ「CB70型」エンジンを開発する。
今の感覚だと105ps/13.3kgmというスペックに驚きはないが、当時は車重も800㎏足らずと軽量。試乗してその俊足ぶりにびっくりした記憶が残っています。【鈴木直也】
スズキ/アルトワークスにも搭載「660ccの俊作」
軽自動車の660ccエンジンで好印象なのは、昭和の時代に設計されたF6A型だ。が、21世紀のエンジンで魅力的だと感じるのは最新のアルトやハスラーに搭載されている「R06A型」3気筒DOHCである。
素性のいいエンジンでハイブリッド車やターボ車など、バリエーションも多い。軽快なパワーフィールで、アイドリングストップの作動も滑らか。特に刺激的なのはワークスとRSに積まれているターボエンジン。ビートの効いた加速を楽しめる。
4気筒DOHCエンジンは、スイフトなどが積んでいる“K”型系列が魅力的。軽やかに回り実用燃費もいい。
スポーツエンジンの秀作はスイフトスポーツが積む1371㏄の「K14C型」である。インタークーラー付きターボで優れたドライバビリティの持ち主。高回転の刺激と伸びは今一歩だが、気持ちいいターボパワーを満喫できる。【片岡英明】
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