■走りは爽快感と優雅さを重視
走行性能についてはベース車の能力を継承している。パワーユニットは排気抵抗低減を図ることで出力向上を果たした2L直列4気筒ツインカムエンジンSR20DEを搭載。トランスミッションは4速ATと5速MTが選べた。スペックはAT車とMT車で異なり、AT車は最高出力160ps/最大トルク19.2kgm、MT車は最高出力165ps/最大トルク19.6kgmというパフォーマンスを発揮した。
オープン化にともない、車重はベース車比で約130kg増となっているが、これに合わせて足まわりは専用セッティングが施され、同時にブレーキも強化されている。走りに特化した能力を有しているわけではないが、オープンカーならではの爽快感と優雅さは存分に味わうことができた。
車両価格は、5速MT車が279万8000円、4速AT車が289万5000円となかなかの高額。それもあって、2000年に登場して2002年にモデル廃止するまでの生産台数は1120台と、販売的に成功したとは言い難い。
それでも、美しいオープンスタイルとクーペスタイルを自在に楽しめる日本初の電動メタルルーフを持つ電動メタルルーフ版シルビアは、RV車が隆盛を極めつつあるなかで、スポーツカーの楽しさや魅力を強烈に印象づけた。
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コメント
コメントの使い方友人が今も大事にしてます。
なまじ高性能ゆえに走り屋からは重く腰高と叩かれたオープンモデルですが、シルビア本来のデートカーとしては最高の選択。
日産はマーチガブリオレとかムラーノクロスガブリオレとか、現行のMC前であるZ34にもロードスターを設定して、オープンカーを運転することを特別ではない体験にしてくれていました。感謝。