【累計販売台数で検証】車名を変更したクルマの成功と失敗

マツダボンゴフレンディ→ビアンテ

ボンゴフレンディ(1995~2005年)
累計販売台数:14万2868台

ボンゴフレンディ=オートフリートップというほど記憶に残るクルマだ。ライバルミニバンに比べると阪大台数は少なかったがインパクトは絶大だった

ビアンテ(2008~2017年)
累計販売台数:7万4822台

こだわり満載のエクステリアデザイン、重心は高いながらもスポーツセダン並みのハンドリングがセールスポイントだったがユーザーには受け入れられなかった

 オートフリートップで一世を風靡し、販売台数よりもインパクトで個性派ミニバンと認知されているボンゴフレンディ。

 マツダはボンゴフレンディが消滅してから約3年で後継ミニバンのビアンテをデビューさせた。個性派という点ではビアンテも負けていない。歌舞伎メークを施したようなフロントマスク、スポーツセダン並みのハンドリングを追求するなど、独自路線をひた走り。

 ターゲットはトヨタノア/ヴォクシー、日産セレナ、ホンダステップワゴンが群ゆっかきょする2LクラスBOXタイプミニバンマーケットだったが、デザインのインパクトも走りのよさも販売にはつながらず苦戦を強いられて最終的には消滅してしまった。

 ボンゴフレンディ時代よりも販売台数を落としているが、ビアンテの失敗は車名の変更云々とは別次元で、相手が悪すぎた。

ホンダロゴ→フィット

ロゴ(1996~2001年)
累計販売台数:20万2602台

ヘッドライト形状などに2代目シティの面影を残すロゴは、地味なデザインをはじめ実用面を重視しすぎたため華やかさに欠けていたのが販売面で苦戦した要因だろう

初代フィット(2001~2007年)
累計販売台数:100万1183台

コンパクトカーの革命児、初代フィットはセンタータンクレイアウトによる広大なリアのスペースが受けた。走りも燃費もいい当時の理想のコンパクトカーだった

 シティの後継車として1996年にデビューしたのがロゴだ。軽自動車を除くホンダのベーシックをカバーする量販車種だったが、実用性を重視し過ぎたのが仇となった。街中でのキビキビ感を重視した走りなど評価は高かったが、デザインを含めとにかく地味だった。

 そのロゴの後継車としてデビューしたのが初代フィットで、大成功ぶりはいまさら言うまでもないが、ロゴの販売台数の5倍近くに販売増強したのは驚異的。

 名前を変えてここまで成功した例はない。

ホンダモビリオ→フリード

モビリオ(2001~2008年)
累計販売台数:30万4191台(スパイク含む)

デザインは賛否両論あるが、小さなボディで3列シートを実現していたモビリオの評価、ユーザーの満足度は高く、以外と言っては失礼だが売れていた

初代フリード(2008~2016年)
累計販売台数:35万4235台

フィットをベースにモビリオとは対照的なスタイリッシュでスポーティなデザインで登場したのがフリード。使い勝手、ユーティリティはモビリオ時代を凌駕していた

 コンパクトなボディに3列シートという実用性の高さが魅力だったモビリオ。エクステリアデザインは賛否両論あったが、2列シートのスパイクとともに人気があった。

 初のフルモデルチェンジでフィットベースのフリードに車名変更。デビュー当初はフィットとともにホンダの屋台骨を支える存在にまでなった。販売台数も好調に推移し、フィット同様に車名を変更して成功したケースと言える。

 そのフリードは現在2代目となり、初代同様人気も上々で、ホンダ車でユーザーの認知度も高く存在感抜群だ。

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