【累計販売台数で検証】車名を変更したクルマの成功と失敗

日産プレーリーリバティ&リバティ→ラフェスタ

プレーリーリバティ&リバティ(1998~2004年)
累計販売台数:14万7895台

プレーリーリバティがマイチェンでリバティと社名変更された。ミニバンブームでジャストサイズだったにもかかわらず販売面で苦戦したのが残念

ラフェスタ(2004~2012年)
累計販売台数:10万9108台

リバティの後継モデルとしてデビューしたのがラフェスタ。お世辞にもスタイリッシュと言えないエクステリアデザインが人気が出なかった最大の理由と言われている

 初代プレーリーは1982年にデビュー。その後プレーリージョイ→プレーリーリバティ→リバティと車名変更するなど迷走した感は否めない。

 オデッセイを筆頭に乗用タイプミニバンブームがあったが、プレーリーシリーズはイマイチ乗り切れなかったのが痛かった。

 そのリバティも2004年のフルモデルチェンジでラフェスタにチェンジ。機能重視でエクステリアデザインが地味だったことが災いして販売面で一発逆転とはいかなかった。

 ラフェスタは乗用タイプミニバンブームが終焉を迎えたという不運はあるが、10万9108台を販売するなど健闘はしたが、日産サイドからすれば期待外れに終わった。

三菱エアトレック→アウトランダー

エアトレック(2001~2005年
累計販売台数:4万4960台

いいとこどりの欲張りコンセプトで登場したエアトレックは、まずます成功したと言っていいが、決定打に欠けたのがブレークしなかった要因

初代アウトランダー(2005~2012年)
累計販売台数:7万3160台

スタイリッシュな都会的なデザインはオンロード重視にも見えるが、オフロードは三菱の4WDによってスーパーな性能を持っていたのが成功の要因

 三菱はSUVをベースとしたさまざまなクロスオーバーカーを市販化してきたが、エアトレックはSUVにステーションワゴンとミニバンとハッチバックのいいところをクロスオーバーさせた欲張りなコンセプトで登場。

 新ジャンルとしては微妙な月販平均800台程度に終わったが、その後継モデルとして登場したアウトランダーは大きく販売を伸ばし車名変更は成功。

 最大の要因はスッキリとした都会的なエクステリアデザインにあり、しかも三菱ブランドの名に恥じないオフロードをしっかり走れるジャストサイズのSUVとした点にある。

三菱パジェロジュニア→パジェロイオ

パジェロジュニア(1995~1998年)
累計販売台数:6万9101台

軽自動車のパジェロミニをベースにオーバーフェンダー、大型バンパーを装着することにより小型車としたのがパジェロジュニアでまずまず売れた

パジェロイオ(1998~2007年)
累計販売台数:14万7080台

パジェロイオは単に車名を変更しただけでなく、専用シャシーを開発しエンジンも当時先端技術が投入されていたGDIが搭載されていて質感はけた違いだった

 軽自動車のパジェロミニをベースに小型車としたのがパジェロジュニアだ。

 そのパジェロジュニアはフルモデルチェンジでパジェロイオに車名変更。ただ車名を変更しただけでなく、パジェロミニベースからオリジナルシャシー、エンジンが与えられた。

 パジェロジュニアがパジェロミニのバンパーなどを大きくして小型車に仕上げたのに対し、質感が大幅にアップし快適性も向上するなど魅力アップ。

 月販平均でいえばパジェロジュニアのほうが多いが失敗というのは忍びない。何しろ長く数多く作られたのはパジェロイオなのだから。

 日本市場でパジェロシリーズがすべて消滅となるわけだが、パジェロイオの復活を願う。

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