■軽自動車の利点を生かした多人数乗りの再登場に期待
軽のアトレーをベースとしているが、トレッドのワイド化とタイヤのサイズアップが功を奏して、跳ねるような安っぽさは払拭され、軽自動車がベースとは思えない上質な走行フィーリングが味わえた。
世界初の新開発トーコントロールリンク付3リンク式コイルスプリングリアサスペンションを採用したことも走りにいい効果をもたらし、背の高いミニバンでは不得手とされる旋回時の車両安定性と高速走行時の走行安定性で不満のないパフォーマンスを実現した。
軽自動車をベースにしたことで取りまわしがよく、小さいなりにも多人数乗車ができて、多彩なシートアレンジをはじめとした機能によって幅広い用途に対応できるアトレー7は、発売当初こそ実績を挙げたが、わずか4年で生産終了となってしまう。
コンパクトミニバンの売れ筋が、アトレー7のような軽ワンボックスをベースにした車種からホンダ モビリオ、日産 キューブキュービック、トヨタ シエンタといった乗用車(コンパクトカー)をベースにした車種に変わったことが販売不振の要因だし、そもそも軽自動車ベースでミニバン化ということ自体に無理があったことも否めない。
しかし、小さいながらも優れた実用性や居住性を有した現代の軽自動車ベースに、3列シートを備えたミニマムミニバンを作ったなら再び注目を集める可能性はあるのではないだろうか。
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