■リアシートに新機構を採用することで多彩なニーズに対応
たとえ軽自動車がベースであったとしても、ミニバンに分類されるクルマなので、3列すべてのシートに大人が快適に乗車できることに加え、広い室内スペースを積載空間として活用できることは重要な課題である。
広さに関しては全長が伸びたことで、室内長は2585mmという2000ccクラスのミニバンに匹敵する余裕が確保できた。このスペースをうまく活用するためにアトレー7では、2列目と3列目のシートを床下に格納できるハイダウェイシート機構を採用した。
使用頻度の高い5名乗車時には3列目シートを格納してクラス最大の荷室スペースとし、日常的な用途はもちろんレジャーまで幅広い用途に対応。
2名乗車時には2列目シートと3列目シートが床下にすっきりと格納できるので、広くフラットな荷室には自転車などの大きな荷物や長尺物も難なく積載できた。
アトレーと比べて重量は増加しているが、これをカバーするためエンジンは1.3L直列4気筒のK3-VE型を搭載。実用域での使いやすさを追求したトルクフルな特性を持ち味とするエンジンに、高効率な電子制御2モード4速ATである「ESAT(Economy & Smooth Automatic Transmission)」を組み合わせることでスムーズな加速を実現している。
ストップ&ゴーが連続する市街地走行でもストレスを感じさせず、高速道路でも不満のない動力性能を発揮。これも小さいながらも幅広い用途に対応できた要因と言えるだろう。
コメント
コメントの使い方