おもてなし装備7/気の利いた靴ベラ差し
日本が誇る高級車、センチュリーの左右センターピラー下部には靴ベラ差しが装備されている。
たしかに皮靴を脱いで後席でリラックスする場合が多いので、再び靴を履くときに靴ベラが必要になる。そんな時、フロアマットに靴ベラを置くよりも、センターピラーに靴ベラをさした方がスマート。
傘がドアミラーに収納されているロールスロイスにはかなわないかもしれないが、日本ならではの気の利いたおもてなしの装備である。
「おせっかい」から「おもてなし」への進化を!
将来に向けて、自律自動走行技術が進化していくうえで、いわゆるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)が重要なのはいうまでもない。
視覚、聴覚、触覚を利用して、安全・快適な運転状況をもたらす技術を開発するのは、感覚がそれぞれ異なり“好み”がある人間を相手にするだけあって、苦労の連続になるに違いない。
それでも「おもてなし」まであと一歩という開発段階のまま技術が進化しないと「まあ要らないか」という結論に達してしまう。
新たな技術が有効かどうかはユーザーが判断するものだから、日々の改良が欠かせないとはいえ、将来“大化け”する装備が現われることを期待したい。
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