スカイライン公称145psがたったの112ps!? カタログ値より30ps低いも当たり前! 1980年代のネオクラ情け無用の実馬力チェック!!!

■2L、NAクラス/スカイラインGTSツインカム、プレリュードSi、カリーナED

スカイラインGTS。145ps/19.0kgm(グロス)のRB20DEを搭載
スカイラインGTS。145ps/19.0kgm(グロス)のRB20DEを搭載

 好成績に気をよくして、続くは上気上昇中のスカイラインGTSツインカム。ノンターポのRB20DE搭載車だ。ノーマルアスピレーションだけに期待は上々。

 ところがパワーは112.5ps。達成率は80%と、やや期待ハズレに終わってしまった。あと10馬力ぐらいはほしかったところ。ブレリュードSiは116.3psをマーク。達成率は85%。2Lツインカムってこんなもんかいなと、思ってしまいました。

1985年にデビューした初代カリーナED。160ps/19.0kgm(グロス)を発生する3SG-ELU2Lエンジンを搭載
1985年にデビューした初代カリーナED。160ps/19.0kgm(グロス)を発生する3SG-ELU2Lエンジンを搭載

 だけど、あるところにはあるもんです、パワーが。スカイラインとプレリュードが110馬力台にとどまっていたために、あまり期待せずにカリーナEDを計測してビックラこいた。計測中、とくに追力があるエンジン音ではなく、なんとなく普通のエンジンって感じがした3S-Gなんだけど、デジタルメーターを見て唖然!

 なんと、142psを弾き出してしまったのである。2Lツインカムでは抜群のパワーだ。スカイラインのRB20DEとプレリュードのB20Aがいまいち不調だったとはいえ、これは立派な数値といえるでしょう。

■実馬力テスト測定結果
スカイラインGTS:実馬力112.5ps、カタログ表示馬力145ps、達成率80%
カリーナED G:実馬力142ps、カタログ馬力140ps、達成率104%
プレリュード2.0Si:実馬力116.3ps、カタログ馬力140ps、達成率85%
※馬力はネット。グロスはネットに換算

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■1.8Lクラス/オースター、ビガー

オースターは達成率99%の実馬力139.7ps、カタログ馬力140ps
オースターは達成率99%の実馬力139.7ps、カタログ馬力140ps

 このクラスにいるのはオースターとビガー。オースターのエンジンはCA18DETでツインカム+ターボ。 一方、ビガーはB18Aでノンターボ。この結果はいかに?

 カリーナ、プレリュードもFFだったが、この2台も同じ。よって、フロントタイヤをローラーの上に載せての計測となる。

 FRと比べるといまいちサマにならない図なのだ。この2台はローラーの上で、あまり安定せず、やや振られながらの計測。テスターによると、「振られるクルマってこわいんだよね」とのこと。

 そして結果はオースター=139.7ps(達成率99%)、ビガーは95.9ps(87%)と、どちらも“まあまあ”でありました。

■実馬力テスト測定結果
オースターXtt:実馬力139.7ps、カタログ馬力140ps、達成率99%
ビガー1.8XLR:実馬力95.9ps、カタログ馬力110ps、達成率87%
※馬力はネット。グロスはネットに換算

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■1.6Lクラス/カローラFX、AE86、パルサーミラノX1ツインカム、シビックSi、ファミリアスポルト16

130ps/15.2kgm(グロス)を発生する4A-GELUを搭載するカローラFX
130ps/15.2kgm(グロス)を発生する4A-GELUを搭載するカローラFX

 次は激戦の1.6Lクラスである。このクラスのツインカムはトヨタ(4A-G/グロス130ps)、日産(CA16DE/ネット120ps)、ホンダ(ZC/グロス135ps)、マツダ(B6/ネット110ps)と4種類。いかに各メーカーが力をいれているかわかるけどこの4つのエンジンの実力やいかに?

 トップバッターは、B6を積むファミリアスポルト16。1.6Lツインカムのなかでは最後に登場した(ターボ版は去年からあった)エンジンである。

 B6の音はカン高くもなく、図太くもなくなんともいえない音。いまいちはっきりしない音なのだ。そして実馬力は101.6ps。ちょっともの足りない感じである。

120ps/14.0kgmを発生するCA16DE型1.6Lツインカムエンジンを搭載するパルサーミラノX1
120ps/14.0kgmを発生するCA16DE型1.6Lツインカムエンジンを搭載するパルサーミラノX1

 次はCA16DEを積んだパルサー。このパルサーはパワーチェックに行くまでにみんなが乗って「速ぇー」と言っていた。かなリパワー感のある(他のエンジンと比べて、体感できるほど)エンジンだけに、期待がかかる。

 クォーンとなかなかツインカムらしくて気持ちいい音を出しながらエンジン、ローラーがフル回転。そして実馬力は117ps! なんと、2LのRB20DEよリパワーがあるのだ。こりゃあ驚きの記録。パルサーが速いのにも納得もんだ。

3代目シビックSi 。1.6L、ZCエンジンは135ps/15.5kgm(グロス)を発生
3代目シビックSi 。1.6L、ZCエンジンは135ps/15.5kgm(グロス)を発生

 これがスゴすぎたので、後のZC(シビック)と4A-G(AE86)にいまひとつ期待が薄れてしまったが、それぞれ140psと150ps(FX、86の両方とも同じ数値をマークした)を記録。CA16DEのスゴさだけが目立ってしまった同クラスでありました。

搭載された4A-G型1.6 Ⅼ、直4エンジンは130ps15.2kgmを発生。写真はカローラレビン3ドアGT-APEX
搭載された4A-G型1.6 Ⅼ、直4エンジンは130ps15.2kgmを発生。写真はカローラレビン3ドアGT-APEX

■実馬力テスト測定結果
ファミリアスポルト16:実馬力101.6ps、カタログ馬力110ps、達成率92%
パルサーミラノX1ツインカム:実馬力117ps、カタログ馬力120ps、達成率98%
シビックSi:実馬力104ps、カタログ馬力115ps、達成率91%
カローラFX GT:実馬力105ps、カタログ馬力110ps、達成率95%
カローラレビンGTV:実馬力105ps、カタログ馬力110ps、達成率95%
※馬力はネット。グロスはネットに換算

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