気になるロズベルグの後釜候補。3つの選択肢から考える最有力
ロズベルグの引退発表から5日後の12月7日、F1を管轄するFIAが、2017年の暫定エントリーリストを公開した。
ロズベルグの引退で穴が空いたメルセデスの1席を除いて、現状シートに空きがあるのはザウバーの1席、そしてマノーの2席だけ。
つまり、来年の有力チーム・ドライバーの動向はほとんど決まっている状態なのだ。
ならばロズベルグの後釜は誰に? ここからはいくつかのパターンごとに有力候補の可能性を検討していく。
1.コスト&若手を優先
このパターンで最有力となるのは、今年マノーに所属していたパスカル・ウェーレインだ。
現在22歳のウェーレインは、元DTMチャンピオンであり、2014年にはメルセデスF1のリザーブドライバーも務めている。しかも、出身地はドイツ。
メルセデスが育てた有望な若手ドライバーで、2017年のレギュラーシートも決まっていないとなれば、コストの面でもすでに他チームと契約が決まっている大物を引き抜くより、圧倒的に割安。最も現実的な候補といえる。
2.実績と契約の自由度……バランスを取るならバトン!?
2016年シーズンをマクラーレン・ホンダで走ったジェンソン・バトンは、同年いっぱいでF1から“一旦”引退。
2017年も契約上は“リザーブドライバー”としてマクラーレンに残るものの、全戦にレギュラードライバーとして参戦する大物ドライバーを起用することと比べれば、バトン起用のハードルは低いだろう。
加えて、かつてルイス・ハミルトンとチームメートとして比較的良好な関係を築いていたこともプラス要素。2009年F1ワールドチャンピオンのバトンは実績面でも申し分ない。
3.ドライバーの力量最優先なら2回王者のアロンソも!?
現役ドライバーでは、セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンに勝るとも劣らないといわれる名手、フェルナンド・アロンソ。2017年も引き続きマクラーレンに所属することが発表されているが、何があるかわからないのがF1だ。
過去には、アロンソ自身が3年契約で移籍したマクラーレンを1年で去り、今回引退したロズベルグも2017年の契約を締結していながら引退した。契約どおりに事が運ばないことはF1では決して珍しいことではない。
メルセデスにとって、アロンソの契約を買い取るのに多額のコストがかかることは間違いない。
しかし、2度チャンピオンを獲得した後、フェラーリで3度ランキング2位を経験しているアロンソにとって、2006年以来、3度目のチャンピオンを獲るには願ってもないチャンス。
メルセデスが4年連続チャンピオンを成し遂げるための“最適解”は、アロンソ獲得かもしれない。そうなれば、2017年シーズンは、今年以上に熾烈なチャンピオン争いが見られるかも!?
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