【WRC】トヨタ 18年振りの優勝!! 「運を味方に実力で掴み取った勝利」

【WRC】トヨタ 18年振りの優勝!! 「運を味方に実力で掴み取った勝利」

表彰台に君が代が流れる。WRC第2戦、シーズン唯一のフルスノーラリーとなる「ラリー・スウェーデン」でトヨタが復帰2戦目にして初優勝を達成!!

初優勝の舞台裏を余すところなくお届けします。

文:WEBベストカー編集部/写真:TOYOTA、Red Bull



ヒュンダイ速し!! トヨタ・ラトバラも2位で好スタート


■デイ1〈SS数:1、SS距離:1.9km〉

初日は2台が同時にスタートするスーパーSSのみ。このSS1で、トヨタのラトバラは幸先よくトップを奪取。

2位は前戦モンテカルロで、終盤までトップを快走していたティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)。その差は0.6秒と僅差で、王者オジェは5位、トヨタのユホ・ハンニネンは8位というポジションからラリーをスタートさせた。


名物のジャンプスポットをゆくラトバラ。初日から好調な滑り出しを見せ、虎視眈々とトップを狙う

■デイ2〈SS数:7、SS距離:145.65km〉

デイ2は、いよいよ本格的なラリーのスタート。

この2日目から傑出した速さを見せたのはヒュンダイのヌービルだった。ヌービルは、出だしのSS2でトップタイムをマークし、総合首位に浮上。その後も安定した速さを見せ、総合首位をキープした。

いっぽうトヨタのエース、ラトバラはデイ2終了時点で総合2位をキープしたものの、首位ヌービルとの差は28.1秒。

オジェは総合5位のままで、シトロエンのエース、クリス・ミークが総合4位。そして、トヨタのハンニネンはSS5で木にマシンをヒットさせ、デイリタイアに終わった。


開幕戦に続き速さを見せたのはヒュンダイのヌービル。2日目に総合首位に立ち、2位ラトバラとの差を徐々に拡げてゆく

■デイ3〈SS数:7、SS距離:125.38km〉

デイ3は、このラリーの勝敗を左右する重要な1日。そして、波乱の展開となった。

まずは、総合4位を走っていたシトロエンのミークが途中コースアウト。観客に助けられ、再スタートしたのの、8分以上の大幅ロスで後退してしまう。

対照的に首位のヌービルは快調に走行を続け、この日最後のSS15を前にして、2位ラトバラとの差を43.3秒にまで拡げる。

しかし、最後のSS15で、コースのタイヤバリアにヒットし、サスペンションを破損。2戦連続で優勝を目前にリタイアとなってしまった。

これで、トヨタのラトバラが総合首位に浮上。いよいよトヨタにとって久々の優勝が迫ってきたが、2位のオット・タナック(Mスポーツ)との差は3.8秒。オジェとの差も16.6秒と、痺れる展開で最終日に突入。


開幕前は「最速」と言われ、下馬評も高かったシトロエンだが、開幕戦に続き苦戦。トラブルもあったが、ここスウェーデンでは明らかに速さが不足していた

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「いるべきポジションにいた」運だけではなく実力で勝利摑む


■デイ4〈SS数:3、SS距離:16.43km〉

最終日は、SSの数が少なく、距離も短い。トップ争いは僅差でまだ勝負はわからないものの、逆転は至難の業だ。そんな思いからか、16.6秒差で首位ラトバラを追いかけるオジェは、この日最初のSS15、それも最初のコーナーで、まさかのスピン。これで優勝争いから脱落してしまった。

いっぽう、首位のラトバラはSS16とSS17の2本のステージで連続トップタイムをマーク。僅か3.8秒差でラトバラを追っていたタナックに対して、その差を20秒にまで拡げる。

そして、ついに最終SS18。優勝が懸かるラトバラは、自身に気合いを入れスタートすると、前戦モンテカルロ最終SSの慎重さとは裏腹に、“ラトバラスタイル”で豪快に攻める、攻める!


テールを滑らせ、豪快にスノーロードをゆくラトバラ。最後まで攻めてトヨタにとって復帰2戦目、1999年ぶりの優勝を勝ち取った

……そして、テールを豪快にスライドさせながらフィニッシュ。タイムは8分51秒1。トヨタにとって18年振りとなる“WRC優勝”が実現した歓喜の瞬間だった。

しかも、これはステージトップのタイム。ペースを抑えるどころか、オジェやヌービルといった強豪を上回るタイムで、優勝を決めてみせたのだ。

WRCの優勝は簡単なことではない。事実、ライバルが潰れた前戦も、2位止まりで優勝には手が届かなかった。

スウェーデンで速さを見せたのはヒュンダイのヌービルだったが、ラトバラは、その背後にきちんと付け、“いるべきポジションにいた”からこそ優勝を成し遂げられたのだ。

■ハイライト動画&リザルト


(WRC.com)

ヤリ-マティ・ラトバラ(優勝)のコメント

新しいチーム、そして新しいマシンで臨んだWRC 2戦目で優勝する事ができて、本当に嬉しく思います。今日の最後のパワーステージでの走りは、私の今までのキャリアの中でベストなパワーステージだったと思えるほどうまくいきました

WRC第2戦 ラリー・スウェーデン RESULT




















































順位 ドライバー チーム タイム(差)
1位 J.ラトバラ トヨタ 2時間36分3秒6
2位 O.タナック Mスポーツ +29秒2
3位 S.オジェ Mスポーツ +59秒5
4位 D.ソルド ヒュンダイ +2分11秒5
5位 C.ブリーン シトロエン +2分51秒2
12位 C.ミーク シトロエン +10分28秒7
13位 T.ヌービル ヒュンダイ +11分31秒5

 


左からコ・ドライバーのアンティラ、トミ・マキネン、ラトバラ。表彰台では君が代が流れた

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