GT500の新型GT-Rは2〜3秒速い!?
ドライバーだけでなく、マシンも今シーズンの変更ポイントのひとつ。
今シーズンは、レギュレーションの変更に伴って、各メーカーがニューマシンを投入。日産も2017年型GT-R NISMOをベースとしたニューマシンで挑む。
今季は、クルマを路面に押さえつける力=ダウンフォースが25%削減され、年間で使用可能なエンジン数も3機から2機へと減る。
NISMOのエース・松田次生選手も「見た感じは(昨年との違いが)わからないけれど、例えば前のディフューザーが少し削られたりしていて、初めて鈴鹿で乗った時は130Rで青ざめた」というほど、昨年型マシンと比べて、クルマの動きに違いがあったようだ。
しかし、NISMOチーム監督の鈴木豊氏が「セパンサーキットのテスト(マレーシア)では、昨年より2〜3秒速いラップタイムで走っています」と語るように、新型GT-Rはダウンフォース削減に対応。
さまざまな開発が行われた結果、昨季型と同等以上の速さを身につけている。
GT-R NISMO GT3を使ったカテゴリーにも動き
いっぽうGT300クラスには昨季同様、若手ドライバー育成に主眼を置くNDDP RACINGが参戦。マーデンボローのGT500昇格に伴い、高星明誠がドライバーに抜擢された。
高星は、指導役のベテラン・星野一樹とともにGT300を戦うほか、全日本F3選手権にも参戦。こちらは、GT500ドライバーの本山哲が高星のアドバイザーとしてチームに加わる。
そして、GT300と同じく「GT-R NISMO GT3」で参戦する欧州ブランパン耐久シリーズには、千代勝正、アレックス・バンコムに、GTアカデミー勝者のルーカス・オルドネスを加えた3人を、プロクラスにエントリーすることも発表された。
スーパーGTのGT300にも、欧州各国のGT3マシンがエントリーするなど、近年盛り上がりをみせているGT3マシンだが、発表会では2018年に向けて、GT-R NISMO GT3“エボリューション車”を開発することも明らかにされた。
このGT-R NISMO GT3“エボ”は、柳田真孝とミハエル・クルムが開発を行う。
ドライバー・マシンを一新するスーパーGT GT500、そしてGT-R NISMO GT3を使ったカテゴリーで、日産は今年どんなシーズンをみせてくれるのか?
スーパーGT第1戦は岡山国際サーキットで4月9日に、ブランパン耐久シリーズ初戦はフランス・ポールリカールサーキットで3月14日に、それぞれ決勝を迎える。
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