GRラリーチャレンジにMTターボのミライースで参戦している国沢光宏さん。今回の舞台は滋賀県琵琶湖近くの「高島」。8月も終わりだというのに強烈な夏日に見舞われた会場だが、ミライースの走りはキレッキレ。しかーし、今回はほろ苦い夏のラリーになってしまった。ベストカーミライースがまさかの大事件とはいったい?
文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】乗員が無事だったのが救い!! 超頑丈なミライースに感服!! 次戦”福井”で復活します(8枚)画像ギャラリー安全第一がモットーだけに反省しております
反省反省また反省である。私がGazooラリーチャレンジに参戦しているのは、次世代を担うメディアなどクルマ関係者の皆さんにラリーという文化を体験して貰いたいからである。特に留意していたのは「安全に」という点。だからこそコースアウトすると危険が伴う林道など、十分なマージンを取って走っていた次第。加えて若い世代のお手本にならなければならない。
一方、モータースポーツは普通以上のことにチャレンジする競技である。そんなことから、Gazooラリーチャレンジに取り入れられている駐車場などのジムカーナ的なステージは、180度ターンなども設定されており、観客も派手な走りを期待してます。もちろんラリーを体験してもらうコドライバーもサイドブレーキターンなどを味わって貰いたいと考えている。
ということから毎戦、機会あればサイドブレーキターンを取り入れているのだけれど、今回痛恨のミスをしてしまった! サイドブレーキターン、高い速度域であり、向きを変える角度が少なければ問題なし。けれど速度低く、向きを変える角度が大きいと「滑り終わった時」に路面を掴んでしまい、どんなクルマでもバランスを崩してしまう。そいつをやらかしてしまいました。
ひとつ目とふたつ目のターンは120度くらいに抑えたので問題なかったけれど、三つ目のターンで180度を狙った。そしたらやっぱり無謀でしたね。速度落ちたあたりでふわっと浮いてしまう。ハンドルで立て直そうとしたが「おっとっと~のコテン」しちゃいました。100%ドライバーのミスです。今後しばらく舗装路面のサイドブレーキターンは禁じ手にさせて頂きます。
ただ転倒も視野に入れた競技とあり、サイドガラスは割れたけれど飛散防止フィルムのおかげで飛び散らず。オイルやガソリン類も漏れなかった。乗員は2日前に交換した左右のホールド付きフルバケットシートのおかげでヘルメットにすらキズ1つ付かなかった。ヘッドギアや防具付けた剣道と同じく、今回程度のアクシデントなら乗員へのダメージは全く無し(ココロと財布は激しく凹む)。
YouTuber「ゼミッタ」くんの才能開花か?
以上、コテンした状況報告でございます。さて。今回のコドライバーはユーチューバーのゼミッタさん(西郷秀樹の若い頃みたいで激しくビビりました)。ゼミッタさんのレポートは近々ベストカーでレポートするのでお楽しみに! で、どうかと聞かれたらお世辞抜きで「素晴らしい!」。
前回の黒木美珠さんも期待をはるかに超える”コドラ能力”を見せてくれたが、勝るとも劣らず! 初めてなのにコマ図で指定されたルートを辿ることについちゃ問題なし。
ペースノートのリーディングもミライースの”正規コドラ”である萩野君のコーチングもあり、驚くことに1本目からしっかり読めている。もちろん1本目はコドラのペースノートを100%信頼せず走るのだけれど、私のミスで走れなかった2本目を読ませたら1kmあたり1秒以上速く走れたと思う。
楽しんでもらえたらしく「おかわりをお願いしたいです!」。今回は私の失態。来年また乗ってください(編注:今年はすでに決まっているので来年ぜひ!)。聞いたら「コテンを体験したのは初めてです」。まぁそ~でしょうね!
ちなみにラリーは競技が始まるとオフィシャル以外クルマに触れない。だからWRCだと妖精が手伝ったことにする。今回オフィシャルが車両を起こしたので競技続行可能だった。サービスに左サイドガラスがあれば交換して午後も走れたワケ(貧乏チームのためスペアなくリタイア)。














コメント
コメントの使い方可変グリップタイヤの開発が求められますね
チャレンジを止めない国沢師匠の前向きな姿勢に感銘を受けています
ますますのご活躍を期待しております