レーシングゲームやレーシングシミュレーターをやるプレイヤーにとって一番大事なのはコントローラーだろう。常に触れる部分であると同時に、誤操作は致命的な結果を生む。
では、正確なプレイを行うためにはどんなコントローラーが一番いいのだろうか?
今回ご紹介するTCR JAPAN代表の加藤彰彬氏は、多くのレースで実績を持つレーシングドライバーだが、特にロードスターへの造詣が深い。
そしてロードスター愛ゆえにレーシングコントローラーに本物のロードスターのパーツを組み込んでいるのだ。その詳細をお届けしたい!
文:森吉雄一/写真:TCR JAPAN、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】重要なのは機械と人のインターフェース! これがeモータースポーツ仕様のレーシングシミュレーターだ!
■F1レーサーがゲームでイメトレするこの時代……現実と仮想空間の境界はどこだ?
最近よく耳にするeモータースポーツにおけるレーシングシミュレーターとレースゲームの違いは一体どこにあるのか?
ハンドルコントローラーを使って実車さながらにプレイするのがシミュレーターならば、ゲームパッドを使ってプレイするのはゲームなのか?
それに同じレースゲームソフトでもプレイする環境やプレイヤーの取り組み方で大きく変わってくる。
今回紹介するのはTCRJAPAN加藤彰彬氏が究極のリアリティーを実現するために手掛けたレーシングシミュレーター。
加藤氏はレーシングドライバーでありながらも日本のeモータースポーツ、特にアメリカのPCソフト「iRacing」の日本における草分け的存在であり、日本を代表するトッププレイヤーの一人でもある。
■足りないのは風とGだけ? こだわりの走行環境を見よ!
そんな加藤氏のマシンは何よりもシミュレーター要素を追求し、よりリアルに近づけるために実車パーツを取り入れている。そうすることで本物のフィーリングを実現できるという。
外観上特徴的なのはプレイヤーを囲むようにセットされた3面のモニター+左上の情報用モニター。さらにステアリング上にはスマホを使ったサブモニターも設置され、未来感あふれるレイアウト。スマホにはギアポジションや回転数などを表示できる。
ハンドルコントローラーは、強力なトルクを持ち、正確な反力を発生する工業用サーボモーターを使用したものを自作して、直接ステアリングを取り付けている。
使用するマシンによってすぐにステアリングを交換できるように、モーター横に準備されている。自由にレイアウトを変えられるという理由からメインフレームはSUS製のアルミフレームを採用し自作している。
シートには自身がスーパー耐久で使用していたRECARO製フルバケットシートRMSが奢られている。人気がありすぎてなかなか手に入らないというシートだけに「もったいない」と思う読者もいると思うが、バーチャル24時間耐久レースなど、長丁場のレースもある。
走りきるには疲れずにドライビングに集中できるしっかりしたドライビングポジションが大事。時間があれば常に練習し、実車の比ではないほどの時間をこのコクピットで過ごすだけに最高のシートを求めるのは当然の選択と言えるだろう。
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