風雲急を告げた2021年の前半戦。ホンダの新型パワーユニット(PU)が予想以上のパワーアップに成功し、これまでレッドブルに不利とされていた高速サーキットでメルセデスに勝利した。さらに得意の中高速コースでも着実に勝利を積み上げ、5連勝。勝負の流れはこのままレッドブルに傾くか、と思われたが、後半戦の高速サーキット、モンツァとソチでは一転メルセデスに遅れをとってしまう。モンツァではコンマ4秒も差を付けられてしまったのだ。前半戦の高速サーキットでは、メルセデスAMG W12に後塵を浴びせていたレッドブルRB16Bがなぜ失速してしまったのか。元F1メカニックの津川哲夫氏に解説してもらった。
文/津川哲夫、写真/Mercedes-Benz Grand Prix Ltd,Red Bull Content Pool
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