■「ラトバラという選手もいますよ」
続いて水曜日にラトバラ監督の記者会見が行われた。車両についての質問を多数受けていたものの、勝田選手と基本的に同じ内容の回答だった。すなわち「アンダーステア傾向が出ている」ということ。思い出してみたら2021年まで走らせていたヤリスWRカーも長い間、アンダー傾向で手こずった。
モンテカルロではフォードMスポーツもアンダーステア傾向が強かったということなので、電子制御センターデフ禁止の影響と言うことなのかもしれない。全く新しい車両やメカニズムになったため、トヨタに限らず徐々に改良を加えて行くということになるんだと思う。ラトバラ監督も言っていたけれど、モンテカルロラリーは3チームの実力に大きな差がなかったと思う。
![トヨタGAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ監督。今回もオンラインでお話を伺いました。昨年監督に就任し、マニュファクチャラーズタイトル、ドライバーズタイトル、コ・ドライバーズタイトルの三冠を獲得。2022年は二連覇を狙う](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2022/01/28201807/31280-600x297.jpg)
記者会見でラトバラ監督に「ローヴ選手の優勝をどう思うか」、続けて「2023年はローヴ選手をトヨタで走らせる気はないのか」、とシリアスじゃない質問をしてみた。すると……、
「ローヴ選手は5位以内に入ると思っていたけれど、優勝したので驚きました。さすがに世界チャンピオンを9回獲得したドライバーだと敬意を示したいと思います」。
そして「2023年に走らせるとしたらヤリ・マティ・ラトバラという選手もいますよ」と最後に笑いを取った。
ラトバラ監督、WRCジャパンを盛り上げるべく、全日本ラリーでもGAZOOラリーチャレンジでもいいから日本で走ってくれないだろうか。
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