積み上げたタイヤに手足を付けたキャラクターといえば、日本でもおなじみの「ビバンダム」だ。タイヤメーカーミシュランのマスコットキャラクターであり、1889年の創業後の1890年代には広告に登場しているという歴史ある存在だ。
そんな有名人はクルマ関連の様々なイベントに登場しているが、今回はWRC(世界ラリー選手権)の現場に登場したビバンダムをご紹介しよう!
文・写真/佐久間健
【画像ギャラリー】マシン・着ぐるみ・立て看板などいろいろな「ビバンダム」がWRCを盛り上げる!!(7枚)画像ギャラリー■モータースポーツ界の超有名人
今回の主役は世界的に有名なキャラクターで、モータースポーツ界と非常に縁が深い「ビバンダム」だ。そこでラリーの現場で見かけたビバンタムを集めてみた。
ビバンタムといえば、タイヤメーカーであるミシュランのマスコットキャラクターということは多くの人が知っていると思う。そしてミシュランと言えば、レストランガイドを思い浮かべる人も多いことだろう。
ミシュランは世界2位のタイヤメーカー(1位はブリヂストン)で、レストランガイドはクルマで旅行する人のためのガイドブック。
このミシュランのマスコットであるビバンタムは、当然ラリーの世界でもあちらこちらに登場する。かつてはラリーにおけるタイヤ戦争は、ミシュランとピレリによって争われていたからだ。
だが、2008年以降はピレリがワンメイクタイヤを供給するようになった。その後さまざまな変更があったが、2021年以降は、またもやピレリのワンメイクに戻ってしまった。2022年のWRCラリー1規定マシンもピレリのワンメイクだ。
今回は、2大タイヤメーカーが争っていたころのビバンタムをふりかえってみる。ラリーマシンには大小さまざまなサイズで描かれているが、1999年のフォードフォーカスWRCにはトランクいっぱいに描かれていた(タイトル写真参照)。ちなみに同じ年のスウェディッシュ・ラリーでは、フォードエスコートWRCで雪まみれで苦しんでいた。
また1999年のWRCのセカンドカテゴリー、FIA2リッターカップに参戦していたヒュンダイ(現ヒョンデ)クーペのリアサイドにも大きく描かれていた。ラリーをサポートするミシュランのサービスカーのカーゴ部分には、巨大なビバンタムが微笑んでいた。
ビバンタムのキャラクターのポーズだが、基本的にこの走っている姿と手を振っているものが多かった。
印象的だったのは2003年のワークスシトロエンクサラWRカーだ。グリルにビバンタムが描かれているのだが、何しろ金網なのでかなり不鮮明なイラストにも関わらず、少し遠い所から見るとなぜかビバンタムの顔がちゃんと見える気がして不思議だった。
等身大のビバンタムも大活躍で、トミ・マキネンや篠塚健次郎と記念写真を一緒に撮ったり、マルコ・マルティンが2003年の1000湖ラリーで優勝した時は、優勝クルーとに一緒にポディウムあがったりもしている。
でも一番びっくりしたのは、アジア・パシフィック・ラリーがタイで開催されたときに会ったビバンタム君で、正直いつから仏教徒だったの? って聞きたかったです(笑)。
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