いざラリージャパンへ!!! ルノークリオ ラリー5が参戦車候補に急浮上!! 欧州エース級HBの実力と戦闘力は??

■燃費も走りも快適性もいいじゃないですか!

 試乗車は『インテンス』という256万9000円のグレード。装備を見ると予想外に充実しており、アダプティブクルーズコントロールを含むADASや、LEDヘッドライト、リアカメラまで標準装備。スマートフォンと連携できる液晶画面が付いているので、ナビやオーディオは無くてもイケる(リアにBOSEのウーファーまで付く!)。同じ装備内容のノートと同等の価格だったりして。

ルノー・ルーテシア(5代目クリオ)。現行型の日本での発売は2020年11月
ルノー・ルーテシア(5代目クリオ)。現行型の日本での発売は2020年11月

 では乗ってみましょう。

 カードキーをポケットに入れておくとルーテシアに近づいただけでロック解除。プッシュボタンでエンジン始動し、Dレンジをセレクトして走り出す。ミッションは7速デュアルクラッチ。日本車だとCVTが普通ながら、欧州の皆さんに聞くと「ぬるぬる滑る感覚に馴染めない」という。限りなくマニュアルに近い走行感覚のデュアルクラッチがいいんだと思う。

 実際、流れのいい道を走っているとダイレクトなデュアルクラッチは気持ちいい。そもそも1300cc直噴ターボ4気筒エンジンがパワフルだったりして! 最高出力の131馬力こそリッター100馬力レベルながら、最大トルクがターボなし2400ccと同等の240Nmもある。アクセル踏むとグイグイ加速していく。ちなみにラリーカーもこのエンジンベース。180馬力/300Nmというスペックだ。

ルノールーテシア主要スペック
ルノールーテシア主要スペック

 意外なことに、流れのいい道だと予想以上に燃費がいい! 東京から富士スピードウエイまで往復して18.1km/L。WLTCモード燃費を見たら市街地モードこそイマイチながら、高速道路は19.8km/hとけっこう走る。クルマを移動の道具として考えるのか趣味の相棒だと考えるのかでクルマの選択基準は変わってくると思うけれど、休日に乗るならやっぱし純エンジン車だな、と思う。

 欧州車のため、足回りは日本車だとスポーツモデルのような設定。同じプラットフォーム使うノートとは乗り味がまったく違うほど。真っ直ぐな道を走っていてもスポーティながら、曲がった道に行くと気持ちよ~く曲がってくれて楽しい。それでいて石畳の多いフランスのクルマとあり、乗り心地だって悪くない。ブレーキは日本車の感覚だと踏みすぎになるほどカチっとしてます。

 快適性も良好。フランス車だからしてシートの座り心地についちゃハズレ無し。アダプティブクルコンを使えば、渋滞でCVTより頻繁に変速するディアルクラッチATだって気にならない。ラリー車のベースモデルの味見のつもりだったけれど、なかなかいいクルマです。

 ということで真剣にクリオの購入を検討中だ。考えてみたら私の憧れのドライビングスタイルはルノー使いで知られる暴れん坊ジャン・ラニョッティ。モナコGPでペースカードライバーを担当した際、F1に追突して横転させたり、映画『TAXI』の影武者をやるなど、引退後も話題豊富でした。ルーテシアのラリー車でラニョッティに思いをはせながらラリージャパンを走れたら最高でしょうね!

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