F1撤退のツケが回ったのか、レッドブルはホンダに変わって新しいパートナーで2026年から戦うと決めたようだ。そして有力チームが決まっていく中、ホンダは2026年からF1に参戦できるのか、元F1メカニックの津川哲夫氏が解説する。
文/津川哲夫
写真/Redbull,Ford,Zach Catanzareti Photo,Haas,AlfaRomeo,Williams
レッドブルがわざわざニューヨークで新車発表。その真意は?
2月3日、アメリカのニューヨークでレッドブル2023年シーズンの発表会が行われた。この発表会には本当の新車RB19は登場せず、今シーズンのカラーリングをまとったショーカーが登場した。また、アルファタウリの発表会もニューヨークで行うことが決っている。
さて、アメリカでの発表に何となく違和感を覚えていたのだが、見慣れたゲストとドライバーによる退屈な長話が途切れたその時、衝撃的な発表が行われた。
レッドブル・パワートレインズは25年までホンダPUを使うが、その先は決まっておらず、26年以降はアウディやポルシェと提携するという話も出た。そして最終的にはホンダに帰還するのでは? と噂があったが、この発表会でこの噂に終止符が打たれた。
2026年レッドブル・フォード誕生? フォードがF1に帰ってくる
アメリカでの発表会の趣旨はここで判明した。レッドブル・パワートレインズのパートナーは何とフォード・モーター・カンパニー。F1史の中でも、多くの名エンジンを生み出してきたフォードとの提携が発表されたのだ。これでニューヨークの開催に合点が行く。
元々フォードとF1は長い間深い関係があった。特にフォード・コスワースDFVの時代はエンジンの優勝は記録的な回数を誇っている。
もちろんベネトンとシューマッハを最初にワールドチャンピオンに導いたのもフォードであった。
そしてF1はアメリカで爆発的に人気を集め、今年は3レースも開催する。しかも、巨大ソフトウェア会社であるオラクルに代表される大型アメリカン・カンパニーが、こぞってF1のスポンサーとなることを考え始めているという。
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