2023年3月15日、自民党本部にて自民党モータースポーツ振興議員連盟総会がおこなわれた。そこで新たな法律案が提案された。どうやら国が本気でモータースポーツを後押しする法律になりそうだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
■自動車大国なのに盛り上がらないモータースポーツ
日本は世界に誇る自動車大国なのは説明するまでもない。トヨタ、ホンダ、日産の3社を筆頭に、さまざまなメーカーがグローバル展開をしている。しかしながらモータースポーツはといえば、決してメジャースポーツではない。
アメリカのナスカーやインディ500、ヨーロッパのF1やWRCなど、世界的なニュースになるモータースポーツ行事は多い。しかしながら日本のスーパーGT、スーパーフォーミュラをはじめとするトップカテゴリーは世界的には「知る人ぞ知る」ものになっている。
世界的なメーカーがワークス参戦するシリーズが日本にはあるにも関わらず、このような状況になっていることは自動車メーカーやレース主催者を含めて懸念点となっている。そこで自民党のモータースポーツ振興議員連盟が総会で新たな法案の提出に向けて動きはじめた。
■「自動車モータースポーツの日」を制定?
具体的な法案は「自動車モータースポーツの振興に関する法律案」と呼ばれるもの。趣旨としては下記のとおり。
(1)自動車(二輪なども含む)を使うモータースポーツに親しむ機会の確保
(2)公道レース開催の円滑化
(3)モータースポーツ産業の育成
(4)観光分野、国際的な交流および貢献の促進
(5)自動車モータースポーツの日(10月24日)
国が具体的にモータースポーツをバックアップするというのは非常に画期的なことだ。法案成立の行方は見守る必要があるが、モータースポーツの日などでより身近にモータースポーツを感じる試みが持たれるのは歓迎していきたい。
三原じゅん子議員は今国会での成立を目指すと決意を表明した。すでに与党での承認も終わっており、あとは国会に提出するだけの状況だ。
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