2023シーズンも本格的にスタートしているモータースポーツ。国内に目を向けても、3月はスーパーGTの公式テストやスーパー耐久開幕戦など、スケジュールはびっしり。4月以降も、様々なカテゴリーが開催され、さらにはWRCやF1などの日本ラウンドも行われる予定。
そこで気になるのが、ドライバーやメカニック、マネージャーをはじめとしたモータースポーツ関係者の多忙による疲労。スーパーGTとスーパーフォーミュラの連戦が続いているように、この多忙すぎるレーススケジュールは少しでも改善できないのだろうか?
文/吉田知弘、写真/トヨタ、日産、ホンダ、マツダ
■2023年も始まる“バタバタの日々”
国内モータースポーツ界はオフシーズン中ではありますが、世界に目を向けるとフォーミュラEや世界ラリー選手権(WRC)は開幕していますし、F1も第1戦のバーレーンGPが3月初めに開催されました。
国内に関しても、3月4日・5日の鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーを皮切りに、スーパーフォーミュラとスーパーGTの公式テストが始まり、4月の開幕を迎えていきます。
私の場合はスーパー耐久(3月中旬にシーズンスタート)とか、他のレースも追いかけているので、ほぼ毎週末どこかのサーキットに行く日々が始まります。
例年、特に3月・4月はスケジュール的にもタイトで、ときには出張続きで2週間近く家に帰らないことも。ドライバーやメカニックの多くも複数カテゴリーを兼務しているため、我々以上にハードなスケジュールでシーズンを迎えていきます。
実際、スーパーGTはすでにメーカーテストが始まっていてGT500クラスの各チーム・ドライバーは忙しそうにしていますね……。
■以前から問題になっている連戦スケジュール
この連戦続きのスケジュールは、以前から問題になっています。特に、ここ数年はスーパーGTとスーパーフォーミュラが交互に連戦で行われるケースがあります。
昨年だと4月の開幕から4週連続で国内トップカテゴリーということもあり、緊張感の張り詰め方も他のカテゴリーと違う分、もちろん疲労も溜まります。それが4週連続で続くと……やっぱりキツイ。
昨年とかも、ゴールデンウィークのスーパーGT第2戦(開幕前のテストから続いた長期連戦が一区切りになるタイミング)の時期になると、各チームのメカニックもマネージャーの皆さんも疲弊していて『疲労が溜まっているなぁ』という表情をしていらっしゃいました。
また、これだけレースが連続して続くと、現地へ観戦に来ているファンの方も大変だと思います。スケジュールもさることながら、短期間にレースが続くと、観戦にかかる費用も重なってしまうため、泣く泣くどこかのレース観戦を諦めざるを得ない……という方もいらっしゃると思います。
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