■スケジュールの課題は認識しているが……
この件について、カテゴリーの枠を超えて、なんとか緩和方向に持っていけないか?という話も、昨年の両レース期間中に行われた記者会見で発言させていただきました。
各カテゴリーとも課題として認識はしているものの、簡単に解決できるという話でもない模様。
GTアソシエイションの坂東正明代表も、昨年8月に行われた第5戦鈴鹿での定例記者会見で「年間52週あるなかで、(シーズンオフの)12月、1月、2月を除くと約40週。そこで我々が8大会、スーパーフォーミュラが7大会開催すると、それだけで15週が埋まってしまう計算になる。そこにスーパー耐久も入ってきて、世界選手権のことも考慮と、けっこうハードなスケジュールにはなってしまう」とコメントしていました。
確かに、2023年で見ると3月から11月まで40週あるうち、スーパーGT(8大会+公式テスト2回)、スーパーフォーミュラ(7大会+公式テスト2回)、スーパー耐久(7大会)を合計すると26週。
加えて、F1日本GPやWEC富士6時間、ラリージャパンといった世界選手権のスケジュールも加味すると、どうしても連戦というのは避けられないのかもしれません。
でも、特にチームやドライバーの兼務率が高いスーパーGTとスーパーフォーミュラが連戦になるのは可能な限り避けるとか、それが難しくても、特に忙しくなる開幕戦や最終戦は連戦にならないようにするとか……各サーキットとも連携をとっていけば、打開策を探っていける余地はあるのではないかなと感じています。2024年に向けて、少しでも進んでいってほしいところですね。
■スーパーフォーミュラから改善の兆し
そんな中、いち早く動きを見せたのがスーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)。例年だと、開幕前に2回の公式テストが行われていましたが、シーズン前は鈴鹿での1回のみというスケジュールに変更されました。
いつもの流れだと、スーパー耐久の開幕戦を日曜日に終えて、月曜日に富士へ移動しスーパーフォーミュラのテスト搬入。火曜と水曜のテストが終わると、金曜日にはスーパーGTのテスト(富士)の搬入……。特に3カテゴリー兼務しているメカニックにとっては休む暇もないくらいの1週間でした。
それが、前述の通りスーパーフォーミュラのテストがないことで、少し余裕が生まれそうですね。とはいえ、ハードなことに変わりはありませんが……。
我々メディアも、シーズンの開幕に向けて公式テストで取材しておかないといけないことがいっぱいあるので、けっこうバタバタする時期でもあります。しっかりと準備を整えて、3月を迎えようと思います。
コメント
コメントの使い方