ドライバー、マシンに上位を走るポテンシャルがあることを証明
■第5戦/2019年3月10日 香港(香港)
●ブエミ 予選8位/決勝リタイア
●ローランド 予選2位/決勝リタイア
会場は香港島側の定期便の停泊所でもある港に隣接した公園周辺を活用したところに作られている。ランドマークの観覧車や近隣には大きなデパートや金融街があり、横浜のみなといらい周辺と大手町あたりをミックスさせたような場所という感じだろうか。夜になるとコースに隣接したビル群が見事なライトアップをする有名な夜景スポットでもある。
フォーミュラEはほとんどのレースが1Dayイベント。香港ラウンドは準備日の土曜日から日曜の決勝直前まで雨に翻弄されるレースとなった。
「路面は普通の舗装路で荒れているしバンピーな箇所や路面のペイントが滑るし……」と土曜日のインタビューでローランドが教えてくれた。
そしてレース当日は練習走行も予選も雨。しかし決勝の路面コンディションはドライというチームの戦略もドライバーにとっても難しいレースとなったのだ。ちなみにタイヤはミシュランのドライ/ウェット共通のタイヤを使用する。
ローランドは予選でグループのトップタイムでスーパーポールに進み2番グリッドからスタート。決勝ではトップに立つも後続マシンに追突されマシントラブルによりリタイア。
ブエミは6位走行中にサスペンショントラブルによりリタイア。ブエミにとって香港は優勝経験もあるコースであり、こちらとしてもさらなる追い上げを期待していただけに、残念な結果に終わってしまった。
しかし日産のマシンが2名のドライバーによって上位を走るポテンシャルを持っていることはリアルに感じられたのは間違いない。初参戦イヤーだというのに、応援というよりも優勝への期待をしたくなる。
ついにローランドが2位表彰台を獲得!
■第6戦/2019年3月23日 三亜(中国)
●ブエミ 予選6位/決勝8位
●ローランド 予選1位/決勝2位
第6戦は初開催値となった三亜(中国)。今シーズン、モナコとともにリゾート地の市街地レースとしても注目されていた。そこで日産e.damsはいよいよ本領発揮を思わせる活躍をしたのだった。
2人のドライバーはグループごとに行われる予選でともにトップタイムでスーパーポールに進み、ローランドはポールポジションを獲得。日産にとっては第3戦のブエミに続く2度目のポール獲得だ。そしてローランドは荒れに荒れたレースのなか激しいバトルの末、2位でゴール。初の表彰台に立ったのだ。
ブエミはスーパーポールでバリアに当たりピットスタートから8位でレースを終えるという健闘ぶりを魅せてくれた。
フォーミュラEは戦国時代に突入
ちなみにこれまでの6戦、1位はBMW、マヒンドラ、エンヴィジョン、アウディ、ヴェンチュリ、DSとすべて異なるチームが優勝し、上位入賞チームも入れ替わっている状況。まだまだシリーズを上位で追われるチャンスはある。
「ここまで6人のポールポジションと6人の優勝者が生まれる、世界で最も競争の激しいレース。三亜で2位表彰台に立てたことで、チャレンジではあるがいよいよ頂点を目指す」とカルカモ氏。
インタビューで「勝つことは簡単ではない」と言っていたが、速さと、ルーキードライバーのローランドのレース習熟ぶりからは(まだ予選の1ラップアタックが苦手なのだそうだけど)、色々と期待も膨らむというものではないか。
5年目のシーズンも後半戦へと突入する。次戦の第7戦から11戦まではヨーロッパの5カ国で開催され、ファイナルはアメリカ・ニューヨークでの2戦、計13戦が開催される予定だ。
第7戦は4/13@ローマ。ぜひ改めて注目&応援していこうではありませんか!
2018-2019年フォーミュラE後半戦レースカレンダー(ラウンド/開催地/国)
・第7戦/2019年4月13日 ローマ(イタリア)
・第8戦/2019年4月27日 パリ(フランス)
・第9戦/2019年5月11日 モナコ(モナコ)
・第10戦/2019年5月25日 ベルリン(ドイツ)
・第11戦/2019年6月22日 ベルン(スイス)
・第12戦/2019年7月13日 ニューヨーク(アメリカ)
・第13戦/2019年7月14日 ニューヨーク(アメリカ)
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