モータージャーナリストの竹岡圭さんがトライトンで参戦することで、注目されたXCR(クロスカントリーラリー)スプリントカップ。実際に観戦したら人気車が狭い林道を全開で攻めるド迫力の走りに仰天! 三菱のトライトン以外にもマツダのCX-5やトヨタのハイラックス、トヨタのライズにスズキのジムニーなど人気車が次々登場してくるから、お客さんからも「見に来てよかった」の声があがっていた
文/写真:ベストカーWeb編集部
■全日本ラリーと併催されるXCRスプリントカップ北海道
「ラリー好きの自動車評論家と言えば国沢光宏か竹岡圭か」と言われるほど竹岡圭さんはラリー好き。2016年から「圭rallyproject」を立ち上げ、ラリー活動を行っている。今年は三菱のトライトンにトーヨータイヤのオープンカントリーを装着し、今回のラリー・カムイと9月のラリー北海道に参戦することを発表している。
そのトライトンだが突貫工事で仕上げということで、フェリーで苫小牧に運ばれてきたクルマを竹岡さん自身がサービスパークとなるニセコアンヌプリ国際スキー場まで運転したのが、「シェイクダウン」となった。
竹岡さんは「今回は課題を見つけて、次のラリー北海道で攻めた走りをしたい」と完走を目標にスタートした。
さてXCRスプリントカップ北海道は全6戦で行われるが、第3戦と第4戦が全日本ラリー選手権と併催になる。全日本ラリーの参戦車両の後に同じコースを走る。だから、お客さんにしてみれば全日本ラリーもXCRスプリントカップも楽しめるとあって、ラリー・カムイとラリー北海道は人気なんだとか。
札幌から来たという親子連れに話しを聞くと「速さや音は全日本のクルマが凄いけれど、迫力ならXCRのクルマも負けていませんよ」と中学生1年生の男の子が教えてくれた。
今回のラリー・カムイは2日間12のSSで争われ、SSの距離は94.04km、総走行距離は369.79kmになる。コースはフラットな未舗装の林道となる。
■ギャラリーステージは完売の大人気
その親子と一緒にギャラリーステージに向かう。ギャラリーステージはSSを観戦できるエリアで有料となっている。SSごとの3000円券よ2日間の通し券5000円があるが、どちらも完売。地元の蘭越(らんこし)米とプログラムが付いてくるからなかなかお得だ。
到着したギャラリーステージは下りの右ヘアピンという絶好の観戦スポット。全日本のトップ選手たちは爆音を轟かせ、華麗なドリフトであっという間に加速していき見えなくなる。「超かっこいい!」と興奮していると、隣のお父さんは「この狭い林道をトライトンやハイラックスは曲がれるのかな?」と不思議がっている。
ラリー好きだが、XCRを見るのは初めてのようで、冷静になるとそう思うのも無理はない。しばらくするとXCR車両がやってきた。トップを快走するCUSCO YHジオランダーで全日本ラリーでも活躍する番場彬選手だ。
するとお父さんが立ち上がって「いや、でかい! ものすごい迫力だな~」。と感心しきり。林道の幅をいっぱいに使って5m以上のハイラックスがドリフトしていくのだから圧巻だ!
■まさかのCX-5はオールテレーンタイヤで参戦!!
初参戦のCX-5はレースもラリーも走れる寺川和紘選手がドライブ。こちらもトーヨータイヤがサポートするがオープンカントリーのR/TにサイズがなくA/Tでの参戦となったが、むしろ軽快な走りを見せ2位でフィニッシュ。次戦のラリー北海道はドリフトで活躍するマッド・マイクがドライバーとして参戦するというから楽しみだ。
ちっちゃなSUVが来たなと思ったらトヨタのライズ。ラリーレイドやパイクスピークで活躍した塙郁夫選手のドライビングで、すばしっこく駆け抜けていった。
そして竹岡圭選手のピンクのトライトンがやってきた。小雨模様だが、遠くからでも鮮やかなピンクはよく目立つ。少し余裕を持たせた走りだが、「あ、トライトンだ!」と三菱ファンから歓声が上がるなど注目度はバツグンだった。
クラス3位で終えた竹岡圭選手は「沿道からもたくさん声援してもらい出場できてよかったなと思います。トライトンのポテンシャルを改めて感じたので、しっかりとクルマを作って次のラリー北海道に臨みたいです。大きな夢ですけれど、ダカールラリーに出場できるといいですね」とコメント。
XCRスプリントカップは人気SUVが人気SUVタイヤを装着して戦うところが面白さ。自分と同じ愛車、同じタイヤという距離の近さがある。次戦は9月6~8日に帯広市を中心に開催されるラリー北海道。ぜひ応援に行こう! チケット情報などはこちらRALLY HOKKAIDO (rally-hokkaido.com)
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